忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―

「そっか」

 指と指が重なっている。

 それだけで顔が熱くなる。

 でも。

 嬉しかった。
 二人きりになっても、手は離れなかった。

「先生」

「何?」

「昨日、私ばっかり言いました」

「何を?」

「…………」

 丈が少し笑う。

「好きって?」

「……はい」

「言ってほしい?」

 恥ずかしい。

 それでも。

「……はい」

 丈が亜美を見る。

「亜美」

「……はい」

「好きだよ」

「…………」

 胸が止まりそうになった。

「……もう一回」

 言ってから、自分でも驚く。

 丈が少し笑った。

「素直になったね」

「やっぱりいいです……」

「好きだよ」

 すぐに聞こえた。

 亜美は顔を上げる。

「これでいい?」

「……はい」

 頬が熱い。

 それでも、嬉しかった。
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