俺が必ずこの女を殺す
第3章 ‪お前が”‬好き‪”‬だ
【澪奈side】

布団の中で柚季の背中にしがみつく。

落ち着くから、最近はいつもこうやって寝てる。最初の頃は「やめろ!」って照れてたけどもういいみたい。

「また雨とティアラちゃんと遊びたいなー」

「ティアラはやめとけ」

今日は雨とトランプして遊んで、ティアラちゃんにかわい子ちゃんっていっぱい言ってもらえて楽しかったな。

1日の出来事を頭に浮かべてたらだんだん瞼が下がってきて、そっと目を閉じた。

***

夢を見た。

それは暖かい記憶の断片のようで。

途中までは……




とても、幸せな夢だった​───────…



「澪奈。今日は何乗る?」

パパがよちよちと覚束無い足取りで歩く私にそう尋ねていた。

「メリーゴーランドと、らんかんしゃ!」

「観覧車ね?」

言い間違えた私に隣でママが微笑んでいる。

「えへへ、まちがえちゃったー」

「ポップコーンはいいのー?」

「たべる!」

私は、
少しコワモテなパパも大好きだったし、
パパのことが大好きなママも大好きだった。
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