佐藤 しおりの幸せ探し〜揺れる恋
『連絡きてるの気がつかなかった。ごめんなさい。今から、香織と向かうね』
すぐに既読がつく。
『気にしてないから、早くこっちにおいで。待ってる』
零士の優しい文に、頬が緩むのだ。
前の恋人と、辛かった恋をしてきたしおりを見てきた香織は、微笑ましく見ていた。
(ほんと、幸せそうでよかったです)
彼らと合流する為に店へ向かうのだ。
その頃、男達は、それぞれの彼女と連絡がつき頬を緩めていた。
「しおりちゃんの護衛、どうする?まだ続けるか?話しした方がいいと思うが…」
「家のことまで話さないといけなくなる。言わないといけないってわかってるんだが、反応が怖くてまだ、言えない。あの女なら親の目を盗んで何かしてくるかもしれないからな…もう少し、つけておいて」
「わかった。お前も危ないんじゃないか⁈」
「プライドが高い女だぞ。俺じゃなく、しおりに向くはずだ。できることなら、部屋に閉じ込めておきたいよ」
「さすがにそれはやめとけよ」
「しないけどな…そろそろ、家のこと話さないといけないよな」
「そうだな…」
彼女らの反応が良くも悪くも、頭の痛いことに変わりないのだ。
御曹司と知り喜ぶ姿は、それはそれでがっかりしそうな自分達がいて嫌だと思う。逆に隠し事をしていたと責められ、最悪なのは、別れを告げられることだ。