佐藤 しおりの幸せ探し〜揺れる恋

これだけは、なんとしても避けたい2人は、話すタイミングを見定めなければと悩み、大きなため息をついていた。

大きな提灯がぶら下がる和風居酒屋。駅前にあるせいか平日でも賑わっていて、満席らしく、ウェイティングにつくよう進められる。

「待ち合わせしてるんです。入っていいですか?」

中を見渡し、奥にいる2人を見つけ手を振ると、あちらも手を振る様子を確認した店員は、どうぞと入店させてくれた。

「お待たせしました」

お互いの彼氏の隣につく2人の元に、お手ふきを持ってきてくれた店員に、飲み物を頼むことに。

「ビール4つお願いします」

男2人は、呑んでいたビールを飲み干してグラスを返すのだ。

そして、4人分のビールがすぐに届き、乾杯後にメニューからテーブルに並んでいない品を探す。

「お腹ぺこぺこ、ここのお勧めってなに?」

「おでん、美味しいよ」

「じゃあ、おでんにしよう。香織も食べる?」

「はい、食べます。後、タコの唐揚げ食べたいです」

追加注文をし、4人が揃って食事を楽しむ内容は、夏休みの話題だった。

「お正月は温泉宿だったので、夏は、どこか海の見えるホテルに泊まってビーチで遊びたいですね」
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