佐藤 しおりの幸せ探し〜揺れる恋

「いいね。水着姿のしおり…」

食いついたのは零士なのだ。

「他のヤロー共も見るんだぞ」

加賀は、独占欲強めなのか、苦々しい表情でいる。

「ダメですか?」

しゅんとする香織に、加賀は思案顔で零士に視線を向けるのだ。

「うーん。俺も他の男に彼女の水着姿見られたくないな…そうだ。プール付きの別荘借りよう。それなら、いいだろう?」

「そうだな」

「よし、なら海外にする?」

話がぶっ飛びすぎて、香織もしおりも慌てるのだ。

「まだ、休みもわからないからね」

「そうですよ。それに国内で十分です」

「そう⁈まぁ、国内ならいつでもとれるから、慌てなくてもいいか」

東雲家がいくつか持つ、プール付きの別荘のことなのだが、しおりと香織は、まだ日があるからだと思っていた。

楽しかった時間も、そろそろお開きにしようとなり、加賀が代表して支払いに行く。その間にしおりがお手洗いに行き、テーブルには、香織と零士の2人。

「香織ちゃん、今日は何の買い物だったの?」

食事と聞いていたはずが、食事もせず女2人で彼氏より優先する物が何なのか?知りたいという欲求で、香織に探りを入れる。

テンションの高い香織は零士の横に座り、周りに聞こえないように小声で話すのだ。
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