誰にも届かない声〜助けてください〜
お兄ちゃんの高校受験前、家の中の空気はピリついていました。
お母さんはお兄ちゃんに塾に行かせて、なんとか私立の進学校に通わせようとしているけれど、お兄ちゃんは勉強せず、弟も次の年に受
験を控えているのに塾をサボって友だちと遊んでいたりしていて、お母さんはとても怒っていたけど、彼らの耳には入っていませんでし
た。
私はお母さんにお金の無駄だと言われ、塾に行かせてもらっていませんが、家や学校で友達と勉強の教えあいっこなどをしていて、それ
なりに成績は取れていました。
それくらい頑張っていても、母は私に見向きもせず、お兄ちゃんと弟の態度にストレスが溜まったのか、時には台所から包丁を出してき
て、「殺してやるなんて」叫んでいました。
お兄ちゃんや弟を殺したいんなら、
そんなに包丁で人を刺したいのなら、
いっそ私を刺し殺してほしい。
そしたらきっと楽になれる。
でも、私には友だちがいる。
その子は私と同じくらいつらい思いをしてる。
もちろんこの世には私よりもっとつらい思いをしている人はきっといる。
わかってる。
わかってるけど…。
生きる希望がない。
お母さんはお兄ちゃんに塾に行かせて、なんとか私立の進学校に通わせようとしているけれど、お兄ちゃんは勉強せず、弟も次の年に受
験を控えているのに塾をサボって友だちと遊んでいたりしていて、お母さんはとても怒っていたけど、彼らの耳には入っていませんでし
た。
私はお母さんにお金の無駄だと言われ、塾に行かせてもらっていませんが、家や学校で友達と勉強の教えあいっこなどをしていて、それ
なりに成績は取れていました。
それくらい頑張っていても、母は私に見向きもせず、お兄ちゃんと弟の態度にストレスが溜まったのか、時には台所から包丁を出してき
て、「殺してやるなんて」叫んでいました。
お兄ちゃんや弟を殺したいんなら、
そんなに包丁で人を刺したいのなら、
いっそ私を刺し殺してほしい。
そしたらきっと楽になれる。
でも、私には友だちがいる。
その子は私と同じくらいつらい思いをしてる。
もちろんこの世には私よりもっとつらい思いをしている人はきっといる。
わかってる。
わかってるけど…。
生きる希望がない。