いつか永遠の眠りにつく日まで
「夜中にすまない。」



レオ様は書斎に居るものとばかり思っていたのだが、レオ様が居たのは玉座の間だった。

玉座に腰掛け、鎧を身につけて王冠を被ったレオ様は王そのものだった。



「ジャスティア。」



レオ様が静かに呼びかけると、ジャスティアは一礼して玉座の間から出て行った。

取り残された私は、レオ様と2人きりの空間にどうしていいか分からなかった。


(こんな状況でなければ…。)


そう考えるも、どうにもならないことだった。



「リーリア。」



レオ様の声に顔を上げ、レオ様のお顔を見つめる。ロウソクの灯りに照らされたそのお顔は、やはり変わらず美しい。

私は今にも泣き出してしまいそうだった。



「……何を、泣きそうな顔をしている。」



ふっと微笑むと、レオ様は困ったような声で私に問う。

そういえば、レオ様はいつから私に笑いかけて下さるようになったのだろう。


私は顔を俯けると、涙が零れ落ちてしまわないよう、キュッと唇を噛み締めた。

その姿が、まるで死ぬ準備をしているかのように見えてしまったのだ。



「…リーリア。」
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