いつか永遠の眠りにつく日まで
窓の外を見てみると、城に比べて警備がかなり手薄だ。


扉まで戻り、そっと耳を押し当ててみる。

扉の側に気配を感じる。おまけに話し声がするから、きっと2人以上。声から察するに、ビリーとフランではない。



「聞いたか。新デネブリスの地域の元王族・貴族の方々の部屋、間抜けの殻だったそうだ。」

「どこへ消えたと言うんだ、昨晩は居たじゃないか。」

「どうやらルチェルナ側に寝返るつもりらしい。今レオ様たちが総出で対処に当たっているそうだ。」



それを聞いて、私は目を見開く。


この混乱に乗じてなら、もしかしたらここを抜け出せるかもしれない。

上手くその元王族・貴族の方々に合流できれば、道は開けるかもしれない…!


そう考えた私は、再び窓の方に目を向ける。


この部屋は3階に位置している。飛び降りるには高いが、もしかしたら。

私はカーテンに目を向ける。


(カーテンとタッセル、それから布団やドレスを使えば下まで届くかもしれない。)


やってみる価値はあると、私は大急ぎでそれらを結び始めた。


私はなんとか出来上がったそれをテーブルの脚に括り付けると、外へそっと降ろした。

(長さ的には充分ね。)


私は窓を跨ぐと、両手に力を込めて壁に足を踏ん張った。
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