死神?・・は・・・私の・・・?
2日後、診察時間が終わって麗香が診察室に残っているときだった。
「麗香先生、大変です。田無さんが、顔から流血されて今治療を受けています。」
岸さんが麗香のところにやってきて息を切らして伝えた。
「えっ! 奥さんよね。どうしたの?」
「はい。私偶然お見かけしたので、付き添いの方に聞いたのです。その方曰く、旦那さんに吸飲みを投げつけられ、割れていた部分が額に当たって切ったようです。」
「傷は?」
「そんなにひどくないみたいですが、血が出て酷く取り乱されているようで。」
「わかりました。額の治療終わったらすぐにこちらに。」
「はい。」
田無夫人は眉毛の上を2針縫う怪我だった。
「田無さん、何があったの?」
「先生・・・私もう・・・」
田無夫人は額に大きな絆創膏を貼っていて、それを気にして触りながら言葉に詰まっている。
付き添いの若い女性が、田無夫人の背中をさすりながら言った。
「あの、私旦那様のヘルパーをやっている清水と言います。」
「もしかして久美さん?」
「はい。そうです。」
「田無さんから良くやってくれているって聞いています。」
久美ちゃんはペコッと頭を下げた。
「私・・・奥様がかわいそうで、奥様の為に旦那さんの我儘にも付き合っています。」
「そうですか。それで、何があったのか教えていただけますか?」
「はい。旦那さんが水を飲もうとした時吸飲みを取り落として、ベッドテーブルに当たって吸い口が欠けたのです。そしたら、“こんなすぐ壊れる安っぽいもの俺に使いやがって”、と言ってその吸飲みを奥様に投げ付けました。それで、運悪く割れた場所が顔に当たって・・・」
「そうですか。顔だから血が多く出てしまったので、驚かれてしまったのでしょう。それで旦那さんは今どうしているの?」
「ケアマネにすぐ連絡したら飛んできてくれて、今は看てもらっています。」
「先生、私もうあの人のところに戻りたくない。もうイャ・・・早く・・・逝って欲しい・・・」
田無夫人は泣き崩れた。久美ちゃんが夫人の背中をやさしく抱きしめた。
「・・・田無さん、今日は病院に泊まりましょうか。」
「でも、主人が・・・」
「清水さん、ケアマネに連絡して誰か一晩旦那様を看てくれる人探してください。」
ヘルパーをしているケアマネの息子さんが特別に一晩看てくれることになり、田無夫人も入院することに同意した。麗香は、田無夫人を入院させ少し不安を抱きながらも家に帰った。
「麗香先生、大変です。田無さんが、顔から流血されて今治療を受けています。」
岸さんが麗香のところにやってきて息を切らして伝えた。
「えっ! 奥さんよね。どうしたの?」
「はい。私偶然お見かけしたので、付き添いの方に聞いたのです。その方曰く、旦那さんに吸飲みを投げつけられ、割れていた部分が額に当たって切ったようです。」
「傷は?」
「そんなにひどくないみたいですが、血が出て酷く取り乱されているようで。」
「わかりました。額の治療終わったらすぐにこちらに。」
「はい。」
田無夫人は眉毛の上を2針縫う怪我だった。
「田無さん、何があったの?」
「先生・・・私もう・・・」
田無夫人は額に大きな絆創膏を貼っていて、それを気にして触りながら言葉に詰まっている。
付き添いの若い女性が、田無夫人の背中をさすりながら言った。
「あの、私旦那様のヘルパーをやっている清水と言います。」
「もしかして久美さん?」
「はい。そうです。」
「田無さんから良くやってくれているって聞いています。」
久美ちゃんはペコッと頭を下げた。
「私・・・奥様がかわいそうで、奥様の為に旦那さんの我儘にも付き合っています。」
「そうですか。それで、何があったのか教えていただけますか?」
「はい。旦那さんが水を飲もうとした時吸飲みを取り落として、ベッドテーブルに当たって吸い口が欠けたのです。そしたら、“こんなすぐ壊れる安っぽいもの俺に使いやがって”、と言ってその吸飲みを奥様に投げ付けました。それで、運悪く割れた場所が顔に当たって・・・」
「そうですか。顔だから血が多く出てしまったので、驚かれてしまったのでしょう。それで旦那さんは今どうしているの?」
「ケアマネにすぐ連絡したら飛んできてくれて、今は看てもらっています。」
「先生、私もうあの人のところに戻りたくない。もうイャ・・・早く・・・逝って欲しい・・・」
田無夫人は泣き崩れた。久美ちゃんが夫人の背中をやさしく抱きしめた。
「・・・田無さん、今日は病院に泊まりましょうか。」
「でも、主人が・・・」
「清水さん、ケアマネに連絡して誰か一晩旦那様を看てくれる人探してください。」
ヘルパーをしているケアマネの息子さんが特別に一晩看てくれることになり、田無夫人も入院することに同意した。麗香は、田無夫人を入院させ少し不安を抱きながらも家に帰った。