【完全版】俺様幼馴染の溺愛包囲網
「出産の時も、奥様に会いに行けなかったから、どうしてもお会いしたかったんです」
 
 あー。実物見て引いてるんじゃ……。

「奥様、全く私とタイプが違う癒し系ですよね! しかも巨乳! これは私では太刀打ち出来ない、ってハッキリわかりました!」

 きょ、巨乳……。そこか……。

「私はスレンダーな稲森先生が羨ましいですよ。どんな服でも着こなせるでしょう?」
  
 さっきから、すごく羨ましく思ってた。

「これでも形はイイって言われるんですけどね。でもペタンコです。だから服は大抵似合います。残念なことに。
 あ、それより稲森先生は硬いので麗(れい)って呼んでくださいね!」
「れ、麗?」

 色々突っ込みたいところだけど、テンポが早すぎる!

「ええ。私の方が年下なんですから、敬語も結構です」
「は、はい、あ、いや、うん?」
「私も、結衣子さんって呼ばせてもらいますね!」
「あ、もちろん」

 奥様なんて、よそよそしくてヤダな、って思ってたから。

「とにかく、結衣子さんの旦那様に一方的に追いかけ回していたこと、ちょっと迫っちゃったこと、申し訳ありませんでした!
 でも、藤田先生は全く相手にしていませんでしたので、そこはほんと、ご安心ください!」
「……麗ちゃん……。言わなきゃわからないのに」
「そういうのはちょっと。これからのお付き合いもありますし、はっきりさせておきたいんです。すみません。私そういう気性で」
< 110 / 154 >

この作品をシェア

pagetop