御曹司の俺には興味が無いだと?〜もう1人の俺を愛する秘書補佐
【神様の贈りもの、そして別れ~華】
幸せな時間が、まだ体に残っている。
空斗さんは、家の前まで、車で送ってくれた。
「本当は一緒に連れて行きたいけど・・・また連絡するよ」
「はいっ、待ってますね」
「はぁ・・・華の可愛さに誰も気付かない事を祈るよ。ねぇ、首にも付けていい?キスマーク」
「そ、それはダメです」
それでなくても、シャツで隠れるかギリギリの所に、たくさん跡があるのに・・・
空斗さんが首にキスをしようとしたのを、制止した。

「じゃあ、これで我慢する」
頬笑みながら、私に軽くキスをした。
「もぉ、誰かに見られます」
「どっちがいい?ここで俺に抱かれるか、キスされるか」
「そ、そんな選択・・・じゃあ、キス、で・・・」
「華がいいって言ったんだからな。俺が離すまで逃げるなよ」
しばらく離れるのを惜しむかのように、空斗さんの熱いキスは、ここが車の中と忘れるくらいに激しく続いた。
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