御曹司の俺には興味が無いだと?〜もう1人の俺を愛する秘書補佐
【華という名にふさわしい俺の妻~空斗】
華が安定期に入り、披露宴は、國宮グループのホテルで、広間全てと、広い庭園でも歓談出来るようにした。

「こんなに綺麗な華を、俺の花嫁は綺麗だろ?と自慢したいけど、見せたくもないな」
恥ずかしがる華の手の甲にキスをすると、顔が赤くなっていた。
「そんな顔をして、我慢する俺を見るなよ。このままウェディングドレスを脱がして抱きたくなる」
「そ、それは・・・」
「我慢するよ。その日が来るのを楽しみに待ってる」
軽くキスをして、各部屋の客人達の元に向かった。

海外の要人は、2年後に運航する客船で、各国挨拶することにして、国内の関係者だけ招待し、華と挨拶に回った。

「奥様、凄く綺麗」「流石、空斗様の奥様だわ」
通る度にそんな声が聞こえてくる。
愛せば愛するほど、綺麗に輝く華。
俺は最高のダイヤモンドの原石に出逢った。

そして、庭園には國宮商事の社員が集まっている。
「皆さん、本日は私達のために、ありがとうございます」
俺が挨拶をして、隣で華が頭を下げると、皆、俺を見ず、華を見ていた。
驚きの顔つきとどよめく声。そして、感嘆のため息が漏れていた。

そら驚くよな。
あの大人しくて眼鏡を掛けていた華が、こんなに綺麗だったとは・・・
「赤斐さんと写真撮りたい!」「赤斐さん、会社に来た時は、一緒に食事しましょう!」
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