不遇な財閥御曹司は、政略妻に一途な愛を捧げたい。



「こっちから【ささみとオクラのポン酢ぶっかけ】【山芋とオクラの大葉とミョウガ乗せ】【キャベツのゆかり和え】【キノコのスープ】【カリカリ梅とちりめんじゃこのおにぎり】に野菜のスムージーだよ」


 一つ一つ食材の効能を話してくれてとても調べてくれたのがわかる。

 彼が帰ってくる前は本当に食欲皆無で思い出すだけでダメだったのに目の前の料理を見ても全く不快感とかはない。


「嫌なものとかあったら食べなくてもいいからね。無理しないで」

「うん。いただきます」


 私は紹介された順から食べることにして一口食べる。


「あ、美味しい……永眞さん、これささみがさっぱりしててオクラも程よくネバネバして美味しいです。ポン酢のさっぱり感が抜群ですっ」


 それからも食べて、ほとんどがペロリと食べれてしまった。スムージーも美味しかったし。


< 41 / 64 >

この作品をシェア

pagetop