義兄と結婚生活を始めます
横目で見ていた和真はココアを飲んで、口元を緩めると、両肘を膝に置いて、あおいの顔を覗き込んだ。
「ただいま」
「~~、お、おかえりなさい…っ」
からかわれているのか真剣なのかわからないが、和真に返事をしたあと、すぐにココアを飲んで表情を隠した。
和真も合わせるように一緒にココアを飲む。
しかし、あおいの中で、一日中抱えていた疑問が突然モヤモヤと出てきた。
「あの…!聞きたいことがあります!」
「なんでしょう?」
「お昼の電話で…ゆ、ゆりこさんの声が聞こえたんですけど…一緒にいたんですか…?」
いざ言葉にすると、緊張と和真の返事に怖さを感じてきた。
「あぁ…言っていませんでしたか?由梨子、社長に言って、無理矢理同じ部署になったんです」
「そうだったんですね…」
「一緒にいるしかない、という状況です。今日の接待まで同行しようとしてきたので、さすがに帰ってもらいました…困ったものです」
「…なるほど…あはは……」
ため息をつきながら答える和真を見て、苦笑いするあおいは、ココアを飲んでホッとした。
時計の針が進む音だけが、静かな部屋に響く。
「それだけですか?」
「え…っと……はい…」
「では、今日はもう休みます。あおいさんも、遅くまですみません」
「私が勝手に起きてただけなので!その謝らないでください…」
和真は立ち上がると、あおいの頭をポンポンと撫でてカップを持ったまま、自室へと戻ろうとした。
なかなか動かないあおいだったが、ハッと気づくと、和真が待ってくれていることに気づく。
残り少ないココアを飲み干すと、キッチンの流しに置いて、和真の元へ行った。
「明日は家にいますので、夕食をお願いしてもいいですか?」
「はい!もちろんです!何かリクエストがあれば言ってくださいね」
「……考えておきます。おやすみなさい」
「おやすみなさい、和真さん」
あおいの笑顔を見ると、自室へ入って行く和真。
それを見たあおいも自分の部屋に入る。
日中は夢中で片づけをしていたため、積まれていた段ボール箱もなくなり、本棚にはびっしりと教科書と資料集が入っていた。
ベッドに横になったあおいは、和真との会話を思い返した。
(…由梨子さんのこと、どう思ってますか…?なんて、聞けないよなぁ…)
今日一日抱えていた疑問を、聞いてしまいそうだったことに、恥ずかしくなって布団を頭まで被ったあおい。
目を閉じて眠ろうとするも、玄関先での出来事が思い出されて、さまざまな感情が押し寄せてくる。
和真の行動の意図も、由梨子との関係もハッキリとわからなかったが、自分の顔が熱いことだけはわかった。
グルグルと考えを巡らせながらも、次第にウトウトして眠ってしまった。
「ただいま」
「~~、お、おかえりなさい…っ」
からかわれているのか真剣なのかわからないが、和真に返事をしたあと、すぐにココアを飲んで表情を隠した。
和真も合わせるように一緒にココアを飲む。
しかし、あおいの中で、一日中抱えていた疑問が突然モヤモヤと出てきた。
「あの…!聞きたいことがあります!」
「なんでしょう?」
「お昼の電話で…ゆ、ゆりこさんの声が聞こえたんですけど…一緒にいたんですか…?」
いざ言葉にすると、緊張と和真の返事に怖さを感じてきた。
「あぁ…言っていませんでしたか?由梨子、社長に言って、無理矢理同じ部署になったんです」
「そうだったんですね…」
「一緒にいるしかない、という状況です。今日の接待まで同行しようとしてきたので、さすがに帰ってもらいました…困ったものです」
「…なるほど…あはは……」
ため息をつきながら答える和真を見て、苦笑いするあおいは、ココアを飲んでホッとした。
時計の針が進む音だけが、静かな部屋に響く。
「それだけですか?」
「え…っと……はい…」
「では、今日はもう休みます。あおいさんも、遅くまですみません」
「私が勝手に起きてただけなので!その謝らないでください…」
和真は立ち上がると、あおいの頭をポンポンと撫でてカップを持ったまま、自室へと戻ろうとした。
なかなか動かないあおいだったが、ハッと気づくと、和真が待ってくれていることに気づく。
残り少ないココアを飲み干すと、キッチンの流しに置いて、和真の元へ行った。
「明日は家にいますので、夕食をお願いしてもいいですか?」
「はい!もちろんです!何かリクエストがあれば言ってくださいね」
「……考えておきます。おやすみなさい」
「おやすみなさい、和真さん」
あおいの笑顔を見ると、自室へ入って行く和真。
それを見たあおいも自分の部屋に入る。
日中は夢中で片づけをしていたため、積まれていた段ボール箱もなくなり、本棚にはびっしりと教科書と資料集が入っていた。
ベッドに横になったあおいは、和真との会話を思い返した。
(…由梨子さんのこと、どう思ってますか…?なんて、聞けないよなぁ…)
今日一日抱えていた疑問を、聞いてしまいそうだったことに、恥ずかしくなって布団を頭まで被ったあおい。
目を閉じて眠ろうとするも、玄関先での出来事が思い出されて、さまざまな感情が押し寄せてくる。
和真の行動の意図も、由梨子との関係もハッキリとわからなかったが、自分の顔が熱いことだけはわかった。
グルグルと考えを巡らせながらも、次第にウトウトして眠ってしまった。