義兄と結婚生活を始めます
翌朝、いつもより少し遅くに起きてしまったあおいは、慌てて布団から出る。
ふと、スマホの通知に気づくと、画面を開いた。
千尋と祐希の三人のグループトークに、遊ぶ日程を含めた雑談がポシュポシュ、と通知される。
テンポの良い掛け合いの内容にクスッと笑うと、着替えながら返信していった。
何度かやり取りを行うと、ポケットにスマホを入れて部屋を出た。
廊下でもわかるいい匂いに釣られ、リビングへ行くと和真がキッチンに立っていた。
バッと時計を見るがいつもより少し遅れているだけ。
「か、和真さん…!?」
「おはようございます」
「おはようございます…そうじゃなくて、昨日はお疲れだったんですから、寝ててください!」
フライパンを持つ手を動かし、元に戻すと二枚の皿を持ってダイニングテーブルへ並べた。
あおいの前で好物の一つ、出来立てのフレンチトーストが食欲を誘う。
「…目が覚めてしまったので、一緒に食べませんか…?」
「食べます!!」
目を輝かせるあおいは即答し、カトラリーを準備し始めた。
和真はお湯を沸かすと、手慣れたようにコーヒーを淹れてテーブルの席に着いた。
「いただきます!」
「いただきます」
さっそくひとくち食べたあおいは言葉にならない声を抑えつつ、幸せそうな表情を見せる。
「おいしい…!」
思わず言葉がもれ出てしまったあおいは、次のひとくちを取る瞬間に和真の視線に気づいた。
気恥ずかしそうに目線を合わせるあおいを見ると、頬杖をついてフッと笑い、コーヒーを飲んだ。
「すみません…つい…」
「好きなんですか?フレンチトースト」
「……はい…」
和真も食べ始め、自分が作った味を覚えようと、モグモグと口を動かす。
「甘さはこのくらいでいいですか?」
「えっと……もうちょっと…甘いのも、好き…です!」
「なるほど」
自分の分を食べ終えてしまった和真は、コーヒーのおかわりをしに、キッチンへ。
フォークを置いて両頬を押さえるあおい。
戻ってきた和真は、不思議そうに首を傾げる。
ちらりと視線を和真へ送っては逸らすあおいの行動が、なかなか理解できなかった。
「…甘めのを作りますか?」
「あ!ち、違います!美味しいです、すごく!!ただ、その…う、嬉しいな…と…」
その言葉の意味がわからない和真は、傾げていた首を反対に傾げた。
「和真さんが、私のことを聞いてくれたのが、嬉しいな、と…」
最後のひとくちを食べて、照れ笑いするあおい。
飲みかけていたコーヒーを持つ手が止まる。
「ごちそうさまでした」
「……はい」
「午前中は勉強します!」
食器を片付けると、あおいはそそくさと自分の部屋へ戻ってしまった。
ふと、スマホの通知に気づくと、画面を開いた。
千尋と祐希の三人のグループトークに、遊ぶ日程を含めた雑談がポシュポシュ、と通知される。
テンポの良い掛け合いの内容にクスッと笑うと、着替えながら返信していった。
何度かやり取りを行うと、ポケットにスマホを入れて部屋を出た。
廊下でもわかるいい匂いに釣られ、リビングへ行くと和真がキッチンに立っていた。
バッと時計を見るがいつもより少し遅れているだけ。
「か、和真さん…!?」
「おはようございます」
「おはようございます…そうじゃなくて、昨日はお疲れだったんですから、寝ててください!」
フライパンを持つ手を動かし、元に戻すと二枚の皿を持ってダイニングテーブルへ並べた。
あおいの前で好物の一つ、出来立てのフレンチトーストが食欲を誘う。
「…目が覚めてしまったので、一緒に食べませんか…?」
「食べます!!」
目を輝かせるあおいは即答し、カトラリーを準備し始めた。
和真はお湯を沸かすと、手慣れたようにコーヒーを淹れてテーブルの席に着いた。
「いただきます!」
「いただきます」
さっそくひとくち食べたあおいは言葉にならない声を抑えつつ、幸せそうな表情を見せる。
「おいしい…!」
思わず言葉がもれ出てしまったあおいは、次のひとくちを取る瞬間に和真の視線に気づいた。
気恥ずかしそうに目線を合わせるあおいを見ると、頬杖をついてフッと笑い、コーヒーを飲んだ。
「すみません…つい…」
「好きなんですか?フレンチトースト」
「……はい…」
和真も食べ始め、自分が作った味を覚えようと、モグモグと口を動かす。
「甘さはこのくらいでいいですか?」
「えっと……もうちょっと…甘いのも、好き…です!」
「なるほど」
自分の分を食べ終えてしまった和真は、コーヒーのおかわりをしに、キッチンへ。
フォークを置いて両頬を押さえるあおい。
戻ってきた和真は、不思議そうに首を傾げる。
ちらりと視線を和真へ送っては逸らすあおいの行動が、なかなか理解できなかった。
「…甘めのを作りますか?」
「あ!ち、違います!美味しいです、すごく!!ただ、その…う、嬉しいな…と…」
その言葉の意味がわからない和真は、傾げていた首を反対に傾げた。
「和真さんが、私のことを聞いてくれたのが、嬉しいな、と…」
最後のひとくちを食べて、照れ笑いするあおい。
飲みかけていたコーヒーを持つ手が止まる。
「ごちそうさまでした」
「……はい」
「午前中は勉強します!」
食器を片付けると、あおいはそそくさと自分の部屋へ戻ってしまった。