義兄と結婚生活を始めます
あおいの後に続いた和真は、目の前に広がるさまざまな商品を見渡した。
「あおいさん、ここは防犯がなっていませんが、大丈夫なんですか?」
「あー……商品をカゴに入れて、あっちのレジでお会計をするので大丈夫ですよ!」
「手に持っている人がいますが?」
「か、買う物が少ないとカゴを使わないときもありますよ!私もそうですから!」
けげんな顔になっている和真に、スーパーの説明をするのが難しい。
そこであおいは、和真にお願いをした。
「買う物は決まってるので、和真さんは着いてきてください」
「わかりました」
コクリと頷く和真は、歩き出すあおいの後ろをついて歩いた。
あおいが止まればピタリと止まり、背伸びして取ろうとする商品を代わりに取ってくれる。
「この価格で大丈夫なんですか?」
「…えーと、たぶん、適正な価格だと思います…」
陳列される商品を物珍しげに見れば、警戒するような視線で値札を見る和真。
(か……和真さんが、おもしろい…!!)
思わず吹き出してしまったあおいは、クスクスと笑った。
ひとつひとつの商品を見ていた和真が、ようやくあおいの笑い声に気づき、咳払いをする。
「な、なかなかこういう場所には行かないので…」
「いえ…ごめん、なさい…ふふ」
「もう慣れましたから、笑わないでください」
気恥ずかしい和真は耳だけ赤くすると、あおいが持っていたカゴを持った。
今度は和真が先に歩き出し、あおいがついていく。
「もう笑ってませんよ〜」
「まだ声が笑ってます」
初めて見る拗ねたように、顔を見せない和真を見て、あおいはニコニコと嬉しくて笑った。
何度か顔を覗き込もうとするが、反対へと逸らし、完全に拗ねた様子の和真。
その一面も含めて、あおいは買い物の時間を楽しく感じた。
「あれ?あおい?」
名前を呼ばれて振り返ると、同じくカゴを持って立つ祐希がいた。
「祐希くん!なんで!?」
「いや、ここスーパーだから買い物だろ」
突然の祐希に驚くあおいの方へ歩いて行くと、和真が前に出てくる。
「和真さん、明望学園の草野祐希くんで、同級生です」
「小鳥遊和真です」
「あ、入学式のときの!草野です。どうも」
普通のスーパーに御曹司と、県議員の息子が挨拶を交わす光景なんてまず見れない。
あおいはスマホを構えたい衝動を、なんとか抑えた。
「あ。てことは、あおいの…?」
「え!?えっ、と…う、うん……」
「妻がお世話になってます」
聞き慣れない、言い慣れない紹介のされ方に、あおいは真っ赤な顔になって少し俯いた。
祐希は和真とあおいを交互に見ると、ニカッと笑った。
「あおいさん、ここは防犯がなっていませんが、大丈夫なんですか?」
「あー……商品をカゴに入れて、あっちのレジでお会計をするので大丈夫ですよ!」
「手に持っている人がいますが?」
「か、買う物が少ないとカゴを使わないときもありますよ!私もそうですから!」
けげんな顔になっている和真に、スーパーの説明をするのが難しい。
そこであおいは、和真にお願いをした。
「買う物は決まってるので、和真さんは着いてきてください」
「わかりました」
コクリと頷く和真は、歩き出すあおいの後ろをついて歩いた。
あおいが止まればピタリと止まり、背伸びして取ろうとする商品を代わりに取ってくれる。
「この価格で大丈夫なんですか?」
「…えーと、たぶん、適正な価格だと思います…」
陳列される商品を物珍しげに見れば、警戒するような視線で値札を見る和真。
(か……和真さんが、おもしろい…!!)
思わず吹き出してしまったあおいは、クスクスと笑った。
ひとつひとつの商品を見ていた和真が、ようやくあおいの笑い声に気づき、咳払いをする。
「な、なかなかこういう場所には行かないので…」
「いえ…ごめん、なさい…ふふ」
「もう慣れましたから、笑わないでください」
気恥ずかしい和真は耳だけ赤くすると、あおいが持っていたカゴを持った。
今度は和真が先に歩き出し、あおいがついていく。
「もう笑ってませんよ〜」
「まだ声が笑ってます」
初めて見る拗ねたように、顔を見せない和真を見て、あおいはニコニコと嬉しくて笑った。
何度か顔を覗き込もうとするが、反対へと逸らし、完全に拗ねた様子の和真。
その一面も含めて、あおいは買い物の時間を楽しく感じた。
「あれ?あおい?」
名前を呼ばれて振り返ると、同じくカゴを持って立つ祐希がいた。
「祐希くん!なんで!?」
「いや、ここスーパーだから買い物だろ」
突然の祐希に驚くあおいの方へ歩いて行くと、和真が前に出てくる。
「和真さん、明望学園の草野祐希くんで、同級生です」
「小鳥遊和真です」
「あ、入学式のときの!草野です。どうも」
普通のスーパーに御曹司と、県議員の息子が挨拶を交わす光景なんてまず見れない。
あおいはスマホを構えたい衝動を、なんとか抑えた。
「あ。てことは、あおいの…?」
「え!?えっ、と…う、うん……」
「妻がお世話になってます」
聞き慣れない、言い慣れない紹介のされ方に、あおいは真っ赤な顔になって少し俯いた。
祐希は和真とあおいを交互に見ると、ニカッと笑った。