義兄と結婚生活を始めます
19話
翌朝も、二人で一緒に家を出ると、三森の車に乗ってあおいは学園へ、和真は職場へ向かった。
「あおいさん!ごきげんよう」
「未来ちゃん、咲ちゃん、おはよう」
「おはよ」
校舎へ歩いている途中で未来たちと合流したあおいは、笑顔になる。
「今朝も和真様と一緒に来られたんですのね。やっぱり結婚生活となると、仲が一層深まるんですの!?」
「えぇ、えと…」
「未来、あおいが困ってるじゃん」
「だってだって、気になりますもの!」
駄々をこねる幼児のように、迫ってくる未来の気迫にあおいは少し顔を赤くしながら答えた。
「…か、和真さん、優しいよ…ご飯もたくさん食べてくれるし…一緒にいて楽しいよ…」
「未来。これが惚気というんだよ」
「まぁ」
「ちち、ち、ち、違うよ!?本当にそう思うんだよ!?」
「ごちそうさま」と言い残す二人は、あおいを置いて先を歩いて行ってしまう。
あおいは慌てて追いかけた。
和真の方は、デスクに乗っている大量の書類が出迎えていた。
「和真、おはよう」
「おはようございます」
「言われていた資料と、必要そうな資料も合わせて作っておいたわ!」
ニコニコと笑顔を向ける由梨子は、どこかワクワクしながら和真の反応を待った。
デスクの椅子に座ると、次から次へパラパラと資料を速読していく和真。
「ありがとうございます。コピー」
「コピーして回したらいいのね?重くなるから一緒に来てもらえるかしら?」
「……用があるので、先にコピーしててもらえますか?」
由梨子は快諾して、ウキウキとコピー機へ歩いて行った。
朝からため息をこぼす和真は立ち上がると、自販機のある休憩コーナーへ足を運ぶ。
ちょうど飲み物を買っていた涼介と鉢会った。
「はらま珍し」
「…そんな時もあります」
「あ~…由梨子ちゃんさ~…」
ガコンと落ちる音と同時に、話を切り出してきた涼介。
ただし、目を泳がせながら口ごもるような言い方が気になった。
「なんというか…こう…結婚辞めさせるために動いてるっぽい感じよ?偽装だって言った方が落ち着くんじゃない?」
「矛先が海崎家に向かうのでダメです。」
「修羅場の泥沼になるのね……」
二人並んで缶コーヒーを飲んでいる姿は、女子社員からすると少し騒がれる様子らしい。
「んで?お姉さんの方は見つかりそうなの?」
「勤務先はわかっているのですが、そこからが厄介そうで…」
「揉め事?」
「そこがわからないんですよ。円満な職場環境のようでしたし、同僚も何も知らないと…っくしゅん!」
話の途中でくしゃみが出てしまった和真は、ポケットからハンカチを取り出して、口元を拭いた。
驚いた顔のまま固まる涼介。
「あおいさん!ごきげんよう」
「未来ちゃん、咲ちゃん、おはよう」
「おはよ」
校舎へ歩いている途中で未来たちと合流したあおいは、笑顔になる。
「今朝も和真様と一緒に来られたんですのね。やっぱり結婚生活となると、仲が一層深まるんですの!?」
「えぇ、えと…」
「未来、あおいが困ってるじゃん」
「だってだって、気になりますもの!」
駄々をこねる幼児のように、迫ってくる未来の気迫にあおいは少し顔を赤くしながら答えた。
「…か、和真さん、優しいよ…ご飯もたくさん食べてくれるし…一緒にいて楽しいよ…」
「未来。これが惚気というんだよ」
「まぁ」
「ちち、ち、ち、違うよ!?本当にそう思うんだよ!?」
「ごちそうさま」と言い残す二人は、あおいを置いて先を歩いて行ってしまう。
あおいは慌てて追いかけた。
和真の方は、デスクに乗っている大量の書類が出迎えていた。
「和真、おはよう」
「おはようございます」
「言われていた資料と、必要そうな資料も合わせて作っておいたわ!」
ニコニコと笑顔を向ける由梨子は、どこかワクワクしながら和真の反応を待った。
デスクの椅子に座ると、次から次へパラパラと資料を速読していく和真。
「ありがとうございます。コピー」
「コピーして回したらいいのね?重くなるから一緒に来てもらえるかしら?」
「……用があるので、先にコピーしててもらえますか?」
由梨子は快諾して、ウキウキとコピー機へ歩いて行った。
朝からため息をこぼす和真は立ち上がると、自販機のある休憩コーナーへ足を運ぶ。
ちょうど飲み物を買っていた涼介と鉢会った。
「はらま珍し」
「…そんな時もあります」
「あ~…由梨子ちゃんさ~…」
ガコンと落ちる音と同時に、話を切り出してきた涼介。
ただし、目を泳がせながら口ごもるような言い方が気になった。
「なんというか…こう…結婚辞めさせるために動いてるっぽい感じよ?偽装だって言った方が落ち着くんじゃない?」
「矛先が海崎家に向かうのでダメです。」
「修羅場の泥沼になるのね……」
二人並んで缶コーヒーを飲んでいる姿は、女子社員からすると少し騒がれる様子らしい。
「んで?お姉さんの方は見つかりそうなの?」
「勤務先はわかっているのですが、そこからが厄介そうで…」
「揉め事?」
「そこがわからないんですよ。円満な職場環境のようでしたし、同僚も何も知らないと…っくしゅん!」
話の途中でくしゃみが出てしまった和真は、ポケットからハンカチを取り出して、口元を拭いた。
驚いた顔のまま固まる涼介。