義兄と結婚生活を始めます
しかし、女子生徒たちは自分たちが聞いた話と違うやら、さらに盛った話を持ち出すやらで、あおいが止められないほどだった。
「和真様も自分の奥様が取られるかもしれない焦りから、草野くんに牽制したのかしら?」
「それ素敵ね!」
「そういえば、草野くんと同じクラスの友人が言ってましたけど、小鳥遊さん、勉強を教えてもらってるんですって?」
「うん…苦手な科目を中心に…祐希く…草野くん、教え方とっても上手だよ」
あおいの一言で、黄色い声を挙げていると、担任がクラスに入ってきた。
「おはようございます。さぁ、みなさん席に着いてください。朝のホームルームを始めますよ」
出席をとり、一日のスケジュールと連絡事項を話してホームルームは終わった。
しかし、あおいの頭の中は、由梨子のことでいっぱいだった。
(…祐希くんに相談…はしない方がいいよね、今は…)
女子生徒の反応から、誤解を招く行動になると判断したあおい。
チャイムが鳴るのを聞くと、一限目の用意をして、未来たちと一緒に教室を移動する。
(いやいや、由梨子さんのこと知らないのに、変に警戒したらダメだよね。良い人だよきっと、うん)
「あおいさん」
(…でお、和真さんに黙ってるのって、やだな…。)
「あおい」
ドンっと壁にぶつかった。
痛む額を押さえて、ようやく未来と咲の方へ振り向いた。
「えっと、何の話だっけ?」
「…ぶつかりますっていう話ですわ…」
額を摩りながら苦笑いして、移動先の教室でも、ぼんやりとしたまま授業を受けていた。
…—
和真は、出社してからずっと由梨子に話しかけられていた。
「本当にもう体調は大丈夫なの?なんともないの?」
「…日数も経っているので、問題ありません」
「由梨子ちゃん、今日それずっと聞いてるじゃん。こうやって昼も食べられるくらい和真は元気いっぱいになったってことだよ」
モグモグとご飯を食べる涼介の横で、コーヒーを飲む和真。
対面で座る由梨子を見て、思い出した。
「あ。見舞い品、ありがとうございました」
「受け取ってくれたのね!?ありがとう涼介くん!」
ニッコリ笑って涼介に丁寧にお礼を伝える由梨子は、視線を和真に戻した。
「あおいさんは、気に入ってくれたかしら?」
「えぇ。美味しそうに食べてましたよ」
「そう。…良かったわ」
ちょうど食事を終えた由梨子は、箸を置いて口を拭いた。
「でも、小鳥遊の家に連絡もしないのはダメよ。みんな心配するわ。あおいさんにも言っておいたら?」
「…ただの発熱です。いい大人が、大勢に心配される方が“小鳥遊”としてみっともない、と言っておきましょうか」
「そ、そうだ由梨子ちゃん!なんかおすすめのデザートない!?俺、甘い物食べたいな」
ピリつく和真を感じ取る涼介は、急いで自分のご飯を食べ終えて、メニュー表を開く。
「和真様も自分の奥様が取られるかもしれない焦りから、草野くんに牽制したのかしら?」
「それ素敵ね!」
「そういえば、草野くんと同じクラスの友人が言ってましたけど、小鳥遊さん、勉強を教えてもらってるんですって?」
「うん…苦手な科目を中心に…祐希く…草野くん、教え方とっても上手だよ」
あおいの一言で、黄色い声を挙げていると、担任がクラスに入ってきた。
「おはようございます。さぁ、みなさん席に着いてください。朝のホームルームを始めますよ」
出席をとり、一日のスケジュールと連絡事項を話してホームルームは終わった。
しかし、あおいの頭の中は、由梨子のことでいっぱいだった。
(…祐希くんに相談…はしない方がいいよね、今は…)
女子生徒の反応から、誤解を招く行動になると判断したあおい。
チャイムが鳴るのを聞くと、一限目の用意をして、未来たちと一緒に教室を移動する。
(いやいや、由梨子さんのこと知らないのに、変に警戒したらダメだよね。良い人だよきっと、うん)
「あおいさん」
(…でお、和真さんに黙ってるのって、やだな…。)
「あおい」
ドンっと壁にぶつかった。
痛む額を押さえて、ようやく未来と咲の方へ振り向いた。
「えっと、何の話だっけ?」
「…ぶつかりますっていう話ですわ…」
額を摩りながら苦笑いして、移動先の教室でも、ぼんやりとしたまま授業を受けていた。
…—
和真は、出社してからずっと由梨子に話しかけられていた。
「本当にもう体調は大丈夫なの?なんともないの?」
「…日数も経っているので、問題ありません」
「由梨子ちゃん、今日それずっと聞いてるじゃん。こうやって昼も食べられるくらい和真は元気いっぱいになったってことだよ」
モグモグとご飯を食べる涼介の横で、コーヒーを飲む和真。
対面で座る由梨子を見て、思い出した。
「あ。見舞い品、ありがとうございました」
「受け取ってくれたのね!?ありがとう涼介くん!」
ニッコリ笑って涼介に丁寧にお礼を伝える由梨子は、視線を和真に戻した。
「あおいさんは、気に入ってくれたかしら?」
「えぇ。美味しそうに食べてましたよ」
「そう。…良かったわ」
ちょうど食事を終えた由梨子は、箸を置いて口を拭いた。
「でも、小鳥遊の家に連絡もしないのはダメよ。みんな心配するわ。あおいさんにも言っておいたら?」
「…ただの発熱です。いい大人が、大勢に心配される方が“小鳥遊”としてみっともない、と言っておきましょうか」
「そ、そうだ由梨子ちゃん!なんかおすすめのデザートない!?俺、甘い物食べたいな」
ピリつく和真を感じ取る涼介は、急いで自分のご飯を食べ終えて、メニュー表を開く。