義兄と結婚生活を始めます
あおいの隣に座る和真はポンポンと頭を撫で始めると、あることに気付く。
「…あおいさん?どうしました?」
両手で顔を覆い、和真に見せないように隠しているあおいは、黙ったまま頭を左右に振った。
何かの意思表示にも感じるが、きちんと理解できない和真。
顔を覆う手を離そうとそっと触れる。
ビクッとあおいの肩が跳ねるのを見ると、触れたまま手を止めた。
「あおいさん」
もう一度名前を呼ぶと、あおいの手から力が抜けていくのがわかり、手を掴んでゆっくりと顔から離す。
片側だけでも十分にわかるほど、真っ赤なままの顔が見えた。
「…わ、笑わないでください…」
「え?…笑ってましたか」
あおいの指摘に自分の口元を触る和真は、少し驚いていた。
「あの…和真さん…」
「はい?」
「……て、手を…」
あおいの顔から離していた手を、和真はずっと掴んだままだった。
しかし、和真は離すことなく、改めてつなぎ直してみる。
「ちょ…!」
「嫌なら離していいですよ?」
大きな反応を見せるあおいに、クスっと笑う和真は、まるで子どものような表情だった。
和真からの問いかけに、あおいは自分から離すことができずにいた。
「…ずるい…」
思っていた言葉が声に出ても、和真は気にしないどころか、機嫌よく見える。
あおいの視線は、つながれた手に落ち、和真の手を見つめた。
和真よりも小さな自分の手を、しっかりと握ってくれている。
そのまま和真の顔へ視線を移すと、目が合った。
「久々に見ますね。あおいさんの顔」
「…そう…です、ね…」
穏やかな表情で自分を見てくれているからなのか、顔の熱がなかなか引いてくれない。
すると、ようやく握られていた手が離された。
「夕食、まだですよね?テイクアウトしているので、食べますか?」
「あ…えっと、まだ大丈夫…です」
「…そうですか」
立ち上がってキッチンへ向かいかけた和真は、再度ソファーへ戻ってあおいの隣に座る。
「テスト勉強、頑張っていましたね」
「え…あ、ありがとうございます」
「でも…勉強は僕が教えると言いました」
小さく呟いた和真の言葉で、前に話していたことを思い出すあおいは、ハッとした。
「あの!和真さん忙しいかと思って…祐希くんも教えてくれるって言ってくれたので」
「僕の方が先に約束していました」
あおいの言葉に被せて言う和真は、じっと見つめる。
変わらない無表情でも、あおいの目には違って見えた。
(拗ねてる…?)
「僕の方が、先ですよ」
「……ふ…っ」
思わず笑いがこぼれてしまうあおい。
「…あおいさん?どうしました?」
両手で顔を覆い、和真に見せないように隠しているあおいは、黙ったまま頭を左右に振った。
何かの意思表示にも感じるが、きちんと理解できない和真。
顔を覆う手を離そうとそっと触れる。
ビクッとあおいの肩が跳ねるのを見ると、触れたまま手を止めた。
「あおいさん」
もう一度名前を呼ぶと、あおいの手から力が抜けていくのがわかり、手を掴んでゆっくりと顔から離す。
片側だけでも十分にわかるほど、真っ赤なままの顔が見えた。
「…わ、笑わないでください…」
「え?…笑ってましたか」
あおいの指摘に自分の口元を触る和真は、少し驚いていた。
「あの…和真さん…」
「はい?」
「……て、手を…」
あおいの顔から離していた手を、和真はずっと掴んだままだった。
しかし、和真は離すことなく、改めてつなぎ直してみる。
「ちょ…!」
「嫌なら離していいですよ?」
大きな反応を見せるあおいに、クスっと笑う和真は、まるで子どものような表情だった。
和真からの問いかけに、あおいは自分から離すことができずにいた。
「…ずるい…」
思っていた言葉が声に出ても、和真は気にしないどころか、機嫌よく見える。
あおいの視線は、つながれた手に落ち、和真の手を見つめた。
和真よりも小さな自分の手を、しっかりと握ってくれている。
そのまま和真の顔へ視線を移すと、目が合った。
「久々に見ますね。あおいさんの顔」
「…そう…です、ね…」
穏やかな表情で自分を見てくれているからなのか、顔の熱がなかなか引いてくれない。
すると、ようやく握られていた手が離された。
「夕食、まだですよね?テイクアウトしているので、食べますか?」
「あ…えっと、まだ大丈夫…です」
「…そうですか」
立ち上がってキッチンへ向かいかけた和真は、再度ソファーへ戻ってあおいの隣に座る。
「テスト勉強、頑張っていましたね」
「え…あ、ありがとうございます」
「でも…勉強は僕が教えると言いました」
小さく呟いた和真の言葉で、前に話していたことを思い出すあおいは、ハッとした。
「あの!和真さん忙しいかと思って…祐希くんも教えてくれるって言ってくれたので」
「僕の方が先に約束していました」
あおいの言葉に被せて言う和真は、じっと見つめる。
変わらない無表情でも、あおいの目には違って見えた。
(拗ねてる…?)
「僕の方が、先ですよ」
「……ふ…っ」
思わず笑いがこぼれてしまうあおい。