義兄と結婚生活を始めます
帰宅したあおいは、着替えを済ませると、机に置いた鞄を見る。
考えつつも、少しだけニヤけてしまいそうな自分の頬を、ぺしっと叩くとキッチンへ行って夕飯の準備を始めた。
しばらくすれば、出汁の香りがキッチンから漂い、玄関先から物音がした。
手を洗うと、パタパタと玄関へ向かう。
「ただいま」
「おかえりなさい」
施錠をした和真が振り返ると、笑顔で待つあおいに微笑んだ。
先に自室へ向かう和真の後に続いて、キッチンへ戻り、夕飯の仕上げをするあおい。
和真が着替えて戻ってくる頃には、テーブルにご飯が並んでいく。
「美味しそうですね」
「茶碗蒸しは初めてで…お口に合うといいんですけど…」
二人で食事の挨拶をすると、一緒に食べ始めた。
すぐに茶碗蒸しであろう器の蓋を開けて、綺麗なたまごのやさしい色の茶碗蒸しを食べる。
「…美味しいです」
「ほんとですか!?よかったぁ…!」
ホッとしたあおいも、同じものを食べてみるが、何とも言えない顔をする。
「どうしました?」
「…自分で作った物を自分で“美味しい”って言うの、ちょっと変かなぁって思って…」
「いいんですよ。自信を持ってください」
「…はい…」
和真の言葉に、照れ笑いするあおいは、もう一口食べた。
食事と片づけを終え、コーヒーを淹れたあおいは、自室に戻っていた。
鞄を持つと、リビングのソファーでくつろぐ和真の元へ。
「あの…和真さん」
「はい」
呼ばれた方向へ顔を向けると、あおいが足元に座った。
手に持っていた数枚の用紙と、小さな細長い各点数・総合点数が記載された用紙を差し出す。
「今日、テストの順位発表と返却があって…その…順位が…98で……」
「……」
視線を泳がせながら、自信なさげに話すあおいから各々の用紙を受け取ると、確認した。
俯いていたあおいの頭に、ポンッと手を置く。
「すごいですよ。頑張りましたね」
「……へへ…」
顔を上げて和真を見ると、ちょっと申し訳なさそうに笑い、ためらいながらも口を開いた。
「…あの…、間違えたところ…教えてほしい、です…」
「…もちろんですよ。約束ですから」
目だけで自分を見上げる姿を見て、咳払いする。
ソファーから立ち上がると、ダイニングテーブルの椅子を、あおいの座る椅子の隣に並べて座った。
(よ…横…!!)
一緒に持っていた鞄を持ち直し、自分の椅子に座るあおい。
各科目の答案用紙を見つめていた和真は、さっそく一枚とり、あおいの前に置いた。
「あおおさん、暗記系は得意そうですね。経営などの特殊科目よりも、基礎である数学などをしっかり固めましょうか」
答案用紙を見ただけで、あおい向けの学習傾向を読み取る和真に、呆気に取られた。
考えつつも、少しだけニヤけてしまいそうな自分の頬を、ぺしっと叩くとキッチンへ行って夕飯の準備を始めた。
しばらくすれば、出汁の香りがキッチンから漂い、玄関先から物音がした。
手を洗うと、パタパタと玄関へ向かう。
「ただいま」
「おかえりなさい」
施錠をした和真が振り返ると、笑顔で待つあおいに微笑んだ。
先に自室へ向かう和真の後に続いて、キッチンへ戻り、夕飯の仕上げをするあおい。
和真が着替えて戻ってくる頃には、テーブルにご飯が並んでいく。
「美味しそうですね」
「茶碗蒸しは初めてで…お口に合うといいんですけど…」
二人で食事の挨拶をすると、一緒に食べ始めた。
すぐに茶碗蒸しであろう器の蓋を開けて、綺麗なたまごのやさしい色の茶碗蒸しを食べる。
「…美味しいです」
「ほんとですか!?よかったぁ…!」
ホッとしたあおいも、同じものを食べてみるが、何とも言えない顔をする。
「どうしました?」
「…自分で作った物を自分で“美味しい”って言うの、ちょっと変かなぁって思って…」
「いいんですよ。自信を持ってください」
「…はい…」
和真の言葉に、照れ笑いするあおいは、もう一口食べた。
食事と片づけを終え、コーヒーを淹れたあおいは、自室に戻っていた。
鞄を持つと、リビングのソファーでくつろぐ和真の元へ。
「あの…和真さん」
「はい」
呼ばれた方向へ顔を向けると、あおいが足元に座った。
手に持っていた数枚の用紙と、小さな細長い各点数・総合点数が記載された用紙を差し出す。
「今日、テストの順位発表と返却があって…その…順位が…98で……」
「……」
視線を泳がせながら、自信なさげに話すあおいから各々の用紙を受け取ると、確認した。
俯いていたあおいの頭に、ポンッと手を置く。
「すごいですよ。頑張りましたね」
「……へへ…」
顔を上げて和真を見ると、ちょっと申し訳なさそうに笑い、ためらいながらも口を開いた。
「…あの…、間違えたところ…教えてほしい、です…」
「…もちろんですよ。約束ですから」
目だけで自分を見上げる姿を見て、咳払いする。
ソファーから立ち上がると、ダイニングテーブルの椅子を、あおいの座る椅子の隣に並べて座った。
(よ…横…!!)
一緒に持っていた鞄を持ち直し、自分の椅子に座るあおい。
各科目の答案用紙を見つめていた和真は、さっそく一枚とり、あおいの前に置いた。
「あおおさん、暗記系は得意そうですね。経営などの特殊科目よりも、基礎である数学などをしっかり固めましょうか」
答案用紙を見ただけで、あおい向けの学習傾向を読み取る和真に、呆気に取られた。