義兄と結婚生活を始めます
翌朝、起きてから、少しだけ布団でゴロゴロとしてしまったあおい。
昨夜の余韻のようなものが残っているのか、ニヤけてしまう口を押さえたり、頬を引っ張ったりしていた。
由梨子を意識していないことへの安堵感、可愛いと言われたことへの照れる感情、本試験への不安など、気持ちが忙しいからだ。
ただひとつ、和真への気持ちにはブレーキをかけた。
(…本当は、義妹と義兄…おにいさんって呼ぶ相手なんだから…和真さんへの好きは、あっちゃダメ…)
今度はため息をついて、枕に顔を埋める。
それでも浮かんでくるのは、昨夜笑っていた和真の顔。
甘えさせてくれる優しさを感じる自分に、本来の立場を言い聞かせた。
「私はお姉ちゃんの代わり…。はぁ……」
ふと、祐希からの告白を思い出したあおいは、勢いよく体を起こした。
(落ち込んでる場合じゃない…!私…祐希くんに告白されて…しかも結婚の約束……和真さんのこと好きになっちゃったのに…ど、どうしよう…!?)
八の字眉になれば、両頬を押さえて、うーんと唸る。
(断る理由もちゃんと話さないと失礼だし…でも、和真さんのこと好きなんて言えない…)
「……でも…由梨子さんには言ってた…」
あっと気づくあおいは、自分が恥ずかしいことを口走っていたことにようやく気付き、顔を赤くした。
(誰かに言うのってこんなに恥ずかしいなら…祐希くん……すごいな…)
告白された側が思うのは違うと感じるが、“好きな人”がいることは同じなだけに、告白する勇気があるということがどれほどすごいことなのかがわかった。
自分の場合、本来は義兄となる相手だからこそ、余計に強く感じるあおい。
(…和真さんの場合、私が好きって言っても、ライクの意味で取られそう……それはそれで…複雑…)
ありえそうな現実を想像すると、振られた方がいいのかもしれないとさえ、思ってしまった。
あおいは、起こした体をベッドから降ろすと、背伸びをしてカーテンを開けた。
「んん~、今は和真さんと一緒にいられるだけでも嬉しいし、学園生活も楽しい!…勉強に集中して、しっかりといい順位をとろう!雑念~!」
一人意気込んで部屋のドアを開けると、目の前を横切ろうとする和真と鉢会った。
「おはようございます」
「おっ、おはようございます…!」
微笑んで挨拶してくれる和真に、嬉しさから顔が熱くなる。
(雑念~…!!)
昨夜の余韻のようなものが残っているのか、ニヤけてしまう口を押さえたり、頬を引っ張ったりしていた。
由梨子を意識していないことへの安堵感、可愛いと言われたことへの照れる感情、本試験への不安など、気持ちが忙しいからだ。
ただひとつ、和真への気持ちにはブレーキをかけた。
(…本当は、義妹と義兄…おにいさんって呼ぶ相手なんだから…和真さんへの好きは、あっちゃダメ…)
今度はため息をついて、枕に顔を埋める。
それでも浮かんでくるのは、昨夜笑っていた和真の顔。
甘えさせてくれる優しさを感じる自分に、本来の立場を言い聞かせた。
「私はお姉ちゃんの代わり…。はぁ……」
ふと、祐希からの告白を思い出したあおいは、勢いよく体を起こした。
(落ち込んでる場合じゃない…!私…祐希くんに告白されて…しかも結婚の約束……和真さんのこと好きになっちゃったのに…ど、どうしよう…!?)
八の字眉になれば、両頬を押さえて、うーんと唸る。
(断る理由もちゃんと話さないと失礼だし…でも、和真さんのこと好きなんて言えない…)
「……でも…由梨子さんには言ってた…」
あっと気づくあおいは、自分が恥ずかしいことを口走っていたことにようやく気付き、顔を赤くした。
(誰かに言うのってこんなに恥ずかしいなら…祐希くん……すごいな…)
告白された側が思うのは違うと感じるが、“好きな人”がいることは同じなだけに、告白する勇気があるということがどれほどすごいことなのかがわかった。
自分の場合、本来は義兄となる相手だからこそ、余計に強く感じるあおい。
(…和真さんの場合、私が好きって言っても、ライクの意味で取られそう……それはそれで…複雑…)
ありえそうな現実を想像すると、振られた方がいいのかもしれないとさえ、思ってしまった。
あおいは、起こした体をベッドから降ろすと、背伸びをしてカーテンを開けた。
「んん~、今は和真さんと一緒にいられるだけでも嬉しいし、学園生活も楽しい!…勉強に集中して、しっかりといい順位をとろう!雑念~!」
一人意気込んで部屋のドアを開けると、目の前を横切ろうとする和真と鉢会った。
「おはようございます」
「おっ、おはようございます…!」
微笑んで挨拶してくれる和真に、嬉しさから顔が熱くなる。
(雑念~…!!)