義兄と結婚生活を始めます
…ー
週が明けた朝、明望学園に登校したあおいは、先に来ていた未来と咲の元へ。


「おはよ、あおい」

「未来ちゃん、咲ちゃん、おはよう!」

「ごきげんよう、あおいさん。なんだか今日は本当に機嫌が良さそうですわね」

「え!?そ、そう、かな…?」


未来の言葉に思わず自分の頬に手を添えてしまうあおい。
パック飲料を飲んでいた咲は、じっとあおいを見つめた。


「あー…和真さまとなんかあったな?」

「へあ!?」

「なっ、なっ、な!何にもないよ…!!勉強を教えてもらったくらい…で…」


和真への気持ちを自覚した今、あおいの顔は赤くなりつつも、顔に出ていた自分に恥ずかしさを覚えた。
でも、思い出したことがあったようで、へらッと表情が崩れる。

何かしらを察した咲は、未来の目を手でふさいだ。


「え、咲?なんですの?」

「未来には…刺激が強い…!」

「え!?咲ちゃん!?何が!?」


顔が赤くなるのにも気づかないあおいは、咲の言葉の意味もわからなかった。

少しすると、授業も始まり、各々の席で教員の話を聞く。


(私、変な顔してたかなぁ…)


授業内容がちょうど、和真と予習していた部分なことがわかり、口元が緩んでいることに気づいた。

バッと押さえたことで、ようやく咲の言っていた意味がわかったような気がするあおい。


(…和真さんのこと、好きだってバレた…?)


隠しきれていない自分に恥ずかしさが込み上げ、隠すように黒板に書かれた内容を書き写すことに集中した。
しかし、ノートに写す内容は、和真に教えてもらいながら書いた部分でもあるため、声や仕草などを思い出してしまう。


(教えてもらったとこだ……和真さん、お昼ご飯…何食べるんだろう………)


ハッとしてはノートに書き写すを繰り返す、そんな一日となった。






放課後になって、帰る準備をしていると、教室の出入り口から祐希が顔を出す。


「あおい~。今日どうする~?」

「あ、祐希くん!今MINEで送ろうとしてた。本試験に向けて、また勉強見てください」

「ははっ。あおいだったらいつでも見るって言ったじゃん。じゃあ、準備終わるまで待ってるよ」

「ありがとう!急ぐね」


あおいが自分の席に戻り、荷物をまとめ始めるのを確認すると、祐希はスマホの画面に視線を落とした。


「くーさーのーくん」

「ぅお、え?えっと…白木さん…?」

「君ら、噂になってる。あおいが可愛いのはわかるけど、あからさますぎるよ」

「…もう告ってるし…」

「ええぇえ!?」


咲が祐希に真剣に注意しているところに、顔を赤くする未来が大きく反応した。




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