義兄と結婚生活を始めます
…—
「ここまでが、私が誰にも話せなかったこと。おまけに結婚式を出向日に合わせてくるなんて…!いなくなればそこで諦めると思ったのに…結局、妹を…あおいまで巻き込む形になちゃった…」
すみれの最後の言葉を残し、一通りの話を聞き終えた一同は、沈黙に包まれる。
あおいの父親がようやく口を開いた。
「しゃ、社長…いくらなんでも娘になんてことを…!!見合い話は本人に伝えると言っていた意味はこれなんですか!?」
「知らなかったとはいえ、怒るのも当然です。大変申し訳ございません」
「…っ…」
再度、深々と頭を下げる和真に、似た境遇だっただろうことを思うと、あおいの父親は何も言えないくなった。
「すみれ、相談くらいはできたんじゃないの?」
「…うん、今思えばそうだよね。ごめんなさい。ただ、私もいっぱいいっぱいだったから、心配かけたくなかったの…結果、心配させることになったけど…」
母親の指摘に苦笑いするすみれは、顔を上げた。
「でも、私と小鳥遊さんの問題だったから…あおいにこれ以上悲しい思いをさせたくない。あおい、ごめんね?」
「お姉ちゃん…」
「だから、私、責任をとって店を辞めて小鳥遊和真さんと結婚します。これは、私の意思で選んだこと。小鳥遊社長さん、貴方の選択肢じゃありませんから」
キッと社長を睨みつけるすみれは、強めの言葉で告げる。
しかし、その言葉に胸の中で大きく反応したのはあおいだった。
(…お姉ちゃんが…和真さんと……結婚…)
「お父さんも、私が話さなかっただけだから、怒るのは私にして。それから、父も騙したんですから、左遷どころか昇進させないと何するかわかりませんよ、私」
「ふっ…姉妹揃っておもしろい…」
「…すみれっ……~…わか……った……。あおいをこれ以上、大人の騒動に巻き込むわけにはいかん。社長、ご理解してください」
「……まぁ、そうだな」
当事者であるはずの自分と和真を置いて、話が進んでいく。
父たちの話に、自分がいるはずなのに、歯がゆい気持ちが芽生えて仕方ないあおい。
すると、和真があおいの元へ行き、頭を下げた。
「今まで、小鳥遊の問題に付き合わせてしまい、いえ、巻き込んでしまい申し訳ありません」
「か、和真さん…!?あの、私…!」
あおいは立ち上がって和真の肩を掴み、体を起こそうとした。
しかし、その手を掴む和真。
「今度は僕の問題に付き合ってください」
「え?…わ!」
「申し訳ありません。あおいさんと勉強をする約束をしていたので、ここで失礼します」
あおいの手を引いて、和真たちは早足で社長室を後にした。
「ここまでが、私が誰にも話せなかったこと。おまけに結婚式を出向日に合わせてくるなんて…!いなくなればそこで諦めると思ったのに…結局、妹を…あおいまで巻き込む形になちゃった…」
すみれの最後の言葉を残し、一通りの話を聞き終えた一同は、沈黙に包まれる。
あおいの父親がようやく口を開いた。
「しゃ、社長…いくらなんでも娘になんてことを…!!見合い話は本人に伝えると言っていた意味はこれなんですか!?」
「知らなかったとはいえ、怒るのも当然です。大変申し訳ございません」
「…っ…」
再度、深々と頭を下げる和真に、似た境遇だっただろうことを思うと、あおいの父親は何も言えないくなった。
「すみれ、相談くらいはできたんじゃないの?」
「…うん、今思えばそうだよね。ごめんなさい。ただ、私もいっぱいいっぱいだったから、心配かけたくなかったの…結果、心配させることになったけど…」
母親の指摘に苦笑いするすみれは、顔を上げた。
「でも、私と小鳥遊さんの問題だったから…あおいにこれ以上悲しい思いをさせたくない。あおい、ごめんね?」
「お姉ちゃん…」
「だから、私、責任をとって店を辞めて小鳥遊和真さんと結婚します。これは、私の意思で選んだこと。小鳥遊社長さん、貴方の選択肢じゃありませんから」
キッと社長を睨みつけるすみれは、強めの言葉で告げる。
しかし、その言葉に胸の中で大きく反応したのはあおいだった。
(…お姉ちゃんが…和真さんと……結婚…)
「お父さんも、私が話さなかっただけだから、怒るのは私にして。それから、父も騙したんですから、左遷どころか昇進させないと何するかわかりませんよ、私」
「ふっ…姉妹揃っておもしろい…」
「…すみれっ……~…わか……った……。あおいをこれ以上、大人の騒動に巻き込むわけにはいかん。社長、ご理解してください」
「……まぁ、そうだな」
当事者であるはずの自分と和真を置いて、話が進んでいく。
父たちの話に、自分がいるはずなのに、歯がゆい気持ちが芽生えて仕方ないあおい。
すると、和真があおいの元へ行き、頭を下げた。
「今まで、小鳥遊の問題に付き合わせてしまい、いえ、巻き込んでしまい申し訳ありません」
「か、和真さん…!?あの、私…!」
あおいは立ち上がって和真の肩を掴み、体を起こそうとした。
しかし、その手を掴む和真。
「今度は僕の問題に付き合ってください」
「え?…わ!」
「申し訳ありません。あおいさんと勉強をする約束をしていたので、ここで失礼します」
あおいの手を引いて、和真たちは早足で社長室を後にした。