義兄と結婚生活を始めます
自宅マンションの駐車場に車を停めると、助手席を開けてあおいへ手を差し出す和真。
「あ、ありがとうございます」
「いえ」
そのまま手を離すことなく、繋ぎ直してエレベーターへ向かう。
後ろから見上げるあおいは、顔を赤くしつつも、胸が締め付けられた。
何を考えているのかわからない和真に、着いて歩く。
自宅のドアを解錠して中に入ると、和真は緩めたネクタイを外し、背広を脱いだ。
続いて入ったはいいものの、その後ろでどうしたらいいのか悩むあおい。
いつものあおいの席へ背広をかける様子を見ると、とりあえず、冷たい麦茶をコップに注ぎ、和真に持って行った。
「ありがとうございます」
ゴクゴクとのどを鳴らして飲み干す姿は、いつもの姿からは想像もできないものだった。
コップがテーブルに置かれると、流しに持っていこうと、あおいの伸ばした手を和真が取る。
「勉強の前に、少し話したいことがあります」
「は、はい…」
今度は優しく手を引いて、ソファーへと導いた。
あおいを先に座らせると、その隣にぴったりとくっつくほど近くに座る和真。
「先ほども言いましが、お姉さんの件。僕も知らなかったとはいえ、申し訳ありませんでした」
「いえ!私に謝るのも……和真さんはいつ知ったんですか?」
「先日、お姉さんと連絡を取っていたんです…数日前までですが」
口を開きかけたあおいは、話すのをやめた。
(話してくれなかったのは、何か理由があったかもしれないし…)
「あおいさん」
「は、はい…!」
「僕はお姉さんとは結婚しません」
「えぇ!?でも、あの…」
じっと見つめてくる和真の言葉に、嘘がないことを感じ取ると、何も言えなくなった。
そして、いまだに手を繋いでいることに気付くと、急に顔が熱くなる。
「前にも言いましたよね?僕は、あおいさんに“おかえりなさい”を言われたいんです」
「…はい…」
「あおいさんの作るご飯も食べたいですし、ココアも飲みたいです」
「は、はい…」
「あおいさんが見るものを見たいですし、僕があおいさんを喜ばせたいです」
「はい…あの…か」
「休日も含めて一緒に過ごしたいと思うことも増えました」
「か、和真さ」
「あおいさんがいると落ち着きますし、いないと落ち着きません」
「和真さん!」
あおいの大きな声に、話していた和真はピクッと反応して止まった。
逸らされるあおいの顔が真っ赤なことに気付くと、手を繋ぐ反対の手をあおいの髪に絡めていく。
「すみません。困らせてしまいましたか」
「ち、違います…!その…それ、す、好きって…ことで…、私も一緒のこと、考えてる、ので…」
その言葉を聞くと、和真は小首を傾げた。
「あ、ありがとうございます」
「いえ」
そのまま手を離すことなく、繋ぎ直してエレベーターへ向かう。
後ろから見上げるあおいは、顔を赤くしつつも、胸が締め付けられた。
何を考えているのかわからない和真に、着いて歩く。
自宅のドアを解錠して中に入ると、和真は緩めたネクタイを外し、背広を脱いだ。
続いて入ったはいいものの、その後ろでどうしたらいいのか悩むあおい。
いつものあおいの席へ背広をかける様子を見ると、とりあえず、冷たい麦茶をコップに注ぎ、和真に持って行った。
「ありがとうございます」
ゴクゴクとのどを鳴らして飲み干す姿は、いつもの姿からは想像もできないものだった。
コップがテーブルに置かれると、流しに持っていこうと、あおいの伸ばした手を和真が取る。
「勉強の前に、少し話したいことがあります」
「は、はい…」
今度は優しく手を引いて、ソファーへと導いた。
あおいを先に座らせると、その隣にぴったりとくっつくほど近くに座る和真。
「先ほども言いましが、お姉さんの件。僕も知らなかったとはいえ、申し訳ありませんでした」
「いえ!私に謝るのも……和真さんはいつ知ったんですか?」
「先日、お姉さんと連絡を取っていたんです…数日前までですが」
口を開きかけたあおいは、話すのをやめた。
(話してくれなかったのは、何か理由があったかもしれないし…)
「あおいさん」
「は、はい…!」
「僕はお姉さんとは結婚しません」
「えぇ!?でも、あの…」
じっと見つめてくる和真の言葉に、嘘がないことを感じ取ると、何も言えなくなった。
そして、いまだに手を繋いでいることに気付くと、急に顔が熱くなる。
「前にも言いましたよね?僕は、あおいさんに“おかえりなさい”を言われたいんです」
「…はい…」
「あおいさんの作るご飯も食べたいですし、ココアも飲みたいです」
「は、はい…」
「あおいさんが見るものを見たいですし、僕があおいさんを喜ばせたいです」
「はい…あの…か」
「休日も含めて一緒に過ごしたいと思うことも増えました」
「か、和真さ」
「あおいさんがいると落ち着きますし、いないと落ち着きません」
「和真さん!」
あおいの大きな声に、話していた和真はピクッと反応して止まった。
逸らされるあおいの顔が真っ赤なことに気付くと、手を繋ぐ反対の手をあおいの髪に絡めていく。
「すみません。困らせてしまいましたか」
「ち、違います…!その…それ、す、好きって…ことで…、私も一緒のこと、考えてる、ので…」
その言葉を聞くと、和真は小首を傾げた。