義兄と結婚生活を始めます
…ー
翌朝の月曜日、あおいはアラームが鳴ると同時に起きて、制服に着替える。
身支度を終えると、鞄を持ってリビングへ向かった。

椅子に鞄を置いて、エプロンをつけ、キッチンで料理を始めた。
コーヒーに合うように、スープやサラダを盛り付けていく。


「うーん…目玉焼き…オムレツ……」

「おはようございます」

「おはようございます!」


カッターシャツに、ネクタイを結びながら、和真が入ってきた。
沸かしていたお湯を注いで、コーヒーを淹れると、和真の元へ持っていくあおい。


「和真さん、目玉焼きとオムレツ、どちらがいいですか?」

「……オムレツをお願いします」

「はい!ありがとうございます!」


さっそくコーヒーを飲みながら答えると、あおいは笑顔でキッチンに戻った。
和真は椅子に座ると、スマホを操作しながらコーヒーを飲む。

穏やかな朝だ。



「お待たせしました」

「ありがとうございます」


お互いの前にオムレツとサラダが盛られたプレート、スープ、トーストを置いた。
挨拶をすると、食事を始める。


「美味しいです、オムレツ」

「ありがとうございます…」


ニコニコと嬉しそうに笑うあおい。


「今日はご機嫌ですね」

「え?そ、そうですか…?」


おもむろに、髪を耳にかけて、頬張りかけて開いた口を閉じた。
恥ずかしそうにスープを飲むと、あおいは初めて浮かれている自分に気づいた。

チラッと視線だけ和真を見ると、コーヒーを飲んでパンを頬張っている。


(…かっこいい…私、この人と好きで…け、結婚…)


顔の熱を感じながら、食事を終えた。



玄関に向かい、和真が靴を履きながらあおいへ振り返る。


「テストも近いですし…夕食は僕が作るか、テイクアウトしましょうか?」

「いえ!大丈夫です!…えっと、和真さんのご飯、作りたいので…」

「…ありがとうございます。帰りの楽しみが増えました」

「楽しみ……?」


靴を履いたあおいは、不思議そうに和真を見上げた。
あおいの髪に触れると、ポンポンと頭を撫で、優しく微笑む。


「…行きましょうか」

「は、い…」


和真は玄関のドアを開けると、あおいと一緒に自宅を出た。
そして、いつものようにあおいを学園まで見送ると、スマホを取り出し、操作していく。

しばらくして、自社に到着し、和真は降りて行った。
< 218 / 234 >

この作品をシェア

pagetop