義兄と結婚生活を始めます
海のトンネルをくぐる際は、ちょうどウミガメが泳いでいた。
「和真さん見てください!」
「きれいですね」
見るからにはしゃいで楽しんでいるあおいを、微笑ましく思う和真。
「やっぱり水族館にして正解でしたね!」
「そうですね」
他にも、クラゲやカニ、サメなどのいる水槽を見て周る。
人混みを避けつつ、ふと時間を見れば、イルカショーの開催時間に近かった。
「そろそろイルカショーが始まるので、向かいましょうか」
「はい!」
ワクワク顔なあおいを連れて、イルカショーを観覧するベンチに座る。
真ん中辺りのベンチはイルカが泳ぐ水槽を真正面から見ることができた。
「良い場所が空いてましたね!」
「空けておきました」
「え…」
「皆さーん!イルカショーまで、もう少しお待ちくださーい!海の仲間たちが揃うまで、イルカたちの遊びをご覧くださーい!」
あおいの声をかき消すスタッフの言葉。
顔を前に戻すと優雅に泳ぎ、跳ねるイルカに、考えを持っていかれる。
「可愛いし、すごいですね、イルカ!」
「そうですね」
スタッフの笛が鳴ると、イルカショーが始まった。
あおいは手拍子をしたり、観覧者と同じように拍手をしたりして終始、笑顔だった。
あっという間にイルカショーが終わると、観覧者たちが掃けていく。
「前の人たち、結構水被ってましたね〜…」
「少し驚きました」
笑っていたあおいと和真の足元も、少し濡れていた。
和真から手を離すと、鞄からハンカチを取り出して渡す。
「濡れてるとこあったら使ってください」
「ありがとうございます」
ハンカチを受け取ると、あおい顔をトントンと拭いた。
「はぇ!?」
「夢中でしたね」
自分でも気づかない内に、かけられた水が顔についていた。
和真が拭きやすいように目を閉じる。
「………」
拭いていた手も、体もピタッと止まる和真。
目を閉じたまま待っていたあおいは、動きのない様子に目を開けた。
「…和真さん?」
「……いえ…あまり無防備にされるのも困りますよ…」
「?…はい…?」
「さて、行きましょうか」
ハンカチを返す和真を、小首を傾げて見上げていたが、手を引かれて立ち上がった。
そこで、ハッと気づく。
「次はペンギンですね!」
改めて手を繋いで歩き出すと、あおいは嬉しそうに早足になった。
「ふっ…僕より楽しみみたいですね」
「だって、和真さんの好きなペンギンじゃないですか!ペンギンを見る和真さんが楽しみなんです!」
「…?」
ウキウキしてはグッと拳を握るあおい。
そんな様子に、疑問を感じながらも、一緒にペンギンがいる場所へ向かった。
「和真さん見てください!」
「きれいですね」
見るからにはしゃいで楽しんでいるあおいを、微笑ましく思う和真。
「やっぱり水族館にして正解でしたね!」
「そうですね」
他にも、クラゲやカニ、サメなどのいる水槽を見て周る。
人混みを避けつつ、ふと時間を見れば、イルカショーの開催時間に近かった。
「そろそろイルカショーが始まるので、向かいましょうか」
「はい!」
ワクワク顔なあおいを連れて、イルカショーを観覧するベンチに座る。
真ん中辺りのベンチはイルカが泳ぐ水槽を真正面から見ることができた。
「良い場所が空いてましたね!」
「空けておきました」
「え…」
「皆さーん!イルカショーまで、もう少しお待ちくださーい!海の仲間たちが揃うまで、イルカたちの遊びをご覧くださーい!」
あおいの声をかき消すスタッフの言葉。
顔を前に戻すと優雅に泳ぎ、跳ねるイルカに、考えを持っていかれる。
「可愛いし、すごいですね、イルカ!」
「そうですね」
スタッフの笛が鳴ると、イルカショーが始まった。
あおいは手拍子をしたり、観覧者と同じように拍手をしたりして終始、笑顔だった。
あっという間にイルカショーが終わると、観覧者たちが掃けていく。
「前の人たち、結構水被ってましたね〜…」
「少し驚きました」
笑っていたあおいと和真の足元も、少し濡れていた。
和真から手を離すと、鞄からハンカチを取り出して渡す。
「濡れてるとこあったら使ってください」
「ありがとうございます」
ハンカチを受け取ると、あおい顔をトントンと拭いた。
「はぇ!?」
「夢中でしたね」
自分でも気づかない内に、かけられた水が顔についていた。
和真が拭きやすいように目を閉じる。
「………」
拭いていた手も、体もピタッと止まる和真。
目を閉じたまま待っていたあおいは、動きのない様子に目を開けた。
「…和真さん?」
「……いえ…あまり無防備にされるのも困りますよ…」
「?…はい…?」
「さて、行きましょうか」
ハンカチを返す和真を、小首を傾げて見上げていたが、手を引かれて立ち上がった。
そこで、ハッと気づく。
「次はペンギンですね!」
改めて手を繋いで歩き出すと、あおいは嬉しそうに早足になった。
「ふっ…僕より楽しみみたいですね」
「だって、和真さんの好きなペンギンじゃないですか!ペンギンを見る和真さんが楽しみなんです!」
「…?」
ウキウキしてはグッと拳を握るあおい。
そんな様子に、疑問を感じながらも、一緒にペンギンがいる場所へ向かった。