義兄と結婚生活を始めます
見慣れた通りが見えてくると、車は自宅マンションの駐車場へ入って行った。
後部座席の荷物を半分こして持つと、エレベーターへ向かう。


「…たくさん買っちゃいましたね…」

「持たせてしまってすみません」


ようやくやってきたエレベーターの扉が開いたにも関わらず、あおいは立ち止まったままだ。


「…?あおいさん?」

「和真さんっ、大好きです!」


両手に荷物を抱え、満面の笑顔で伝える。
そんなあおいに、優しく微笑み返す和真。


家の階につき、ドアを解錠して、和真はあおいを中へ促した。
玄関に荷物を置くと、あおいは靴を脱いで、振り返る。


「おかえりなさい、和真さん」

「ただいま」


今日のことをまた話す二人と、たくさんの人たちへのお土産を背にして、玄関のドアはゆっくりと閉まった。


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