義兄と結婚生活を始めます
17話
…—
明望学園のあおいのクラスは、もう午後のホームルームとなっていた。
「今月末あたりから、試験期間に入ります。前期の小規模テストではありますが、みなさんしっかりと復習しておいてくださいね」
担任の言葉を聞いてからは、あおいの思考は停止してしまう。
まだ入学二日にして、四月にテストがあることの衝撃が大きすぎた。
パラパラと教室から生徒が捌けていくなか、鞄に顔を埋めるあおい。
「あら、あおいさん?どうされましたの?」
「どう考えてもテストのことでしょ」
「さすが咲ちゃん……すごい学園だね…」
一般受験から入った咲の勘の良さに、ため息をこぼしてしまう。
あおいの様子がどうしても不思議になる未来に、咲はスケジュール帳を見せて二人に説明した。
「一般校だったら5月6月くらいに試験勉強期間に入って、そのまま試験突入。でも明望は成績チェックのためにこまめにテストを挟んでるんだよ。ちなみに明望は6月半ばに本当の定期テスト期間。もちろん、4~6月まで習った内容プラスアルファのテストだよ。未来は初等部からこうだから、そら疑問もないはず」
「え!?初等部からテストしてたの!?」
「英才教育そのものってこと。ちなみに、成績順位は貼りだされるし、補習生徒も名前つきで貼りだされる」
「何それ!?怖い!」
半泣きになりそうなあおいの隣で、一般校の違いに興味ありげな声で頷く未来。
咲の話を聞いてから立ち上がるあおいは、鞄を持った。
「未来ちゃんごめんね、やっぱりしばらくお茶はできない…勉強頑張らないといけないから…!」
「…それは残念ですわ。でも、あおいさんが頑張るんですもの、私たちも頑張りますわ!」
ニコッと笑う未来たちと別れて、あおいは自習室へ向かった。
(うーん、テスト範囲は狭いけど、今でさえわからない科目が多い。そのうえ、6月の定期試験を考えたら…補習生徒として張り出される可能性が高い…!小鳥遊の名前が補習なんて絶対、お父さんがクビになる…!!)
ドンッ
「ひゃ…っ!」
「っと、ごめん!…あおい?」
曲がり角でぶつかったあおいの体を支えたのは、祐希だった。
速足で歩いていたために、気づくのに遅れてしまったのだ。
「祐希…くん。こ、こっちこそごめんね!考え事してたから…」
「帰らないのか?こっち自習室と図書館……あ、試験勉強?」
「うん…勉強、苦手だから…」
察しの良い祐希に対して、苦笑いするあおいは、恥ずかしい部分を教えてしまったなと少しだけ後悔した。
明望学園のあおいのクラスは、もう午後のホームルームとなっていた。
「今月末あたりから、試験期間に入ります。前期の小規模テストではありますが、みなさんしっかりと復習しておいてくださいね」
担任の言葉を聞いてからは、あおいの思考は停止してしまう。
まだ入学二日にして、四月にテストがあることの衝撃が大きすぎた。
パラパラと教室から生徒が捌けていくなか、鞄に顔を埋めるあおい。
「あら、あおいさん?どうされましたの?」
「どう考えてもテストのことでしょ」
「さすが咲ちゃん……すごい学園だね…」
一般受験から入った咲の勘の良さに、ため息をこぼしてしまう。
あおいの様子がどうしても不思議になる未来に、咲はスケジュール帳を見せて二人に説明した。
「一般校だったら5月6月くらいに試験勉強期間に入って、そのまま試験突入。でも明望は成績チェックのためにこまめにテストを挟んでるんだよ。ちなみに明望は6月半ばに本当の定期テスト期間。もちろん、4~6月まで習った内容プラスアルファのテストだよ。未来は初等部からこうだから、そら疑問もないはず」
「え!?初等部からテストしてたの!?」
「英才教育そのものってこと。ちなみに、成績順位は貼りだされるし、補習生徒も名前つきで貼りだされる」
「何それ!?怖い!」
半泣きになりそうなあおいの隣で、一般校の違いに興味ありげな声で頷く未来。
咲の話を聞いてから立ち上がるあおいは、鞄を持った。
「未来ちゃんごめんね、やっぱりしばらくお茶はできない…勉強頑張らないといけないから…!」
「…それは残念ですわ。でも、あおいさんが頑張るんですもの、私たちも頑張りますわ!」
ニコッと笑う未来たちと別れて、あおいは自習室へ向かった。
(うーん、テスト範囲は狭いけど、今でさえわからない科目が多い。そのうえ、6月の定期試験を考えたら…補習生徒として張り出される可能性が高い…!小鳥遊の名前が補習なんて絶対、お父さんがクビになる…!!)
ドンッ
「ひゃ…っ!」
「っと、ごめん!…あおい?」
曲がり角でぶつかったあおいの体を支えたのは、祐希だった。
速足で歩いていたために、気づくのに遅れてしまったのだ。
「祐希…くん。こ、こっちこそごめんね!考え事してたから…」
「帰らないのか?こっち自習室と図書館……あ、試験勉強?」
「うん…勉強、苦手だから…」
察しの良い祐希に対して、苦笑いするあおいは、恥ずかしい部分を教えてしまったなと少しだけ後悔した。