人生は虹色〜兄が僕に残した言葉〜
二人は琴美姉ちゃんの勤め先で知り合う。
当時、足を折る大怪我をした航兄ちゃんは、琴美姉ちゃんが事務員で働く病院に通院していた。
病院に通ってるうちに、航兄ちゃんは琴美姉ちゃんに惹かれていく。
積極的に話しかけては、連絡先を聞こうとしたり、会う約束をしたりと、チャラそうで印象が最悪だったらしい。
「へぇ、なのに付き合ったの?」
「うん、全然そんなことなかったからね。
一途で純粋、それに一緒にいてホント楽しくて、いつの間にか好きになってたわ。
もっと航君のことを知りたい。
この人の好きなものを好きになりたいって思えたの、航くんが初めてだったから」
人は見かけによらぬものって諺があるのも、このことだろう。
航兄ちゃんは厳つい顔つきだから、最初で損をする。
それでも、中身を選んでくれた琴美姉ちゃんと一緒になれて、航兄ちゃんも幸せだっただろうに。
良い人に巡り会えたんだなと思えた。