人生は虹色〜兄が僕に残した言葉〜
「そうなんだぁ……」



「ねぇ、知ってる?航くんにプロポーズされた日、今日みたいに虹が見えてたんだよ」



琴美姉ちゃんは嬉しそうに、空にかかる虹を見て微笑んでいた。



「へぇ、そうなんだあ」



「よく航くん言ってたなぁ。虹が見えた日は絶対に良いことが起こるんだって!」



「だから、プロポーズしたのかなぁ〜?」



「うん、だと思う。

当たりつきのアイスが当たりだった日もそうだし、中学の最後の試合でホームラン打った日もそう、自動車整備士に合格した日もそう、良いことが起きたのは虹を見たからだって!」



幼少期から死を迎えるまで、航兄ちゃんは虹を見ると、幸せな気持ちになっていたんだね。
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