不器用な神野くんの一途な溺愛
いたたまれなくて、廊下にいる全員に向かって謝る。


「す、み……ん……」


だけど――


「聞いた?”すみん”だって」

「笑ったら可哀想よ、本人は必死なんだから」

「 (〜っ!) 」


すみません、すら、マトモに言えない私。


「 (情けない……っ) 」


こんな私で、交通委員なんて務まるのかな……。

俯いて、恥ずかしさと情けなさに堪える。


その時だった。


ドンッ


「 (痛……。しまった、誰かにぶつかっちゃった) 」


ごめんなさい、の意味を込めて、ペコリとお辞儀をする。

そして教室に入ろうとした。


だけど――

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