不器用な神野くんの一途な溺愛
「 (また何か言われるのかな……? さっきも舌打ちされたし。

ラッキーなことに委員会の場所も分かったし、早くここから逃げよう……!) 」


筆箱を持った手に力を入れ、渾身のダッシュをする。

これ以上、神野くんの目に私が止まらないよう。


急いで、この場から姿を消さないと――





そして、走ること一分。


「ゼェ、ゼェ……っ」


私は、見事にバテていた。


「 (ば、バカなこと、しちゃった……) 」


どこだか分からない廊下の途中で、壁に背を預けてズルズルと座り込む。

必死になり過ぎちゃった……。ちょっと休憩……。
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