不器用な神野くんの一途な溺愛
「副委員長と斗真だね」

「!?」


そっか、放送で斗真くんを読んだのは、副委員長だったんだ!

でも、2人きりで何の話なんだろう.......。


私と希春先輩は、ドアを少しだけ開けて目と耳をフル稼働した。

すると、二人のこんな会話が聞こえた。


「で、話は戻るけど――あなた、本当にキスしてたの? 小学校からクレーム入ってるのよ。バッチリウチの制服も見られててね」

「それで、何で俺がピンポイントで呼び出し食らうんだよ」

「あの時間にあの場所にいるのは交通委員しかいないからよ」


この会話を聞いた時に、来なければよかったと、心の底から思った。

なんで、わざわざ来ちゃったんだろう私.......。

これじゃあ、飛んで火に入る夏の虫.......。


私と正反対の反応をしたのは、希春先輩だ。


「斗真、女遊び激しいんだねぇ。朝からキスとか、すごいよね」


ね、莉子ちゃん!と、面白そうに言われても、当の本人がここに居るんだから、全く笑えなかった。

むしろ、顔は赤くなるばかりで.......。
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