不器用な神野くんの一途な溺愛
「初めて会った時みたいだね。あの時も、俺と莉子ちゃん、一緒に会議室に行ったもんね」

「そ.......で、すね.......」


そういえば、そうだったなぁ。

随分前の事のように思えるけど、私が希春先輩と初めて会った日だ。

そして、私が希春先輩を好きになった日。


希春先輩を好きになったから、私は「今のままじゃなくて変わるんだ、頑張ろう」って思えたんだよね.......。


「 (懐かしい) 」


余韻に浸っていた、その時。

希春先輩が「しー」と私にジェスチャーを送る。


見ると、会議室の扉の前。

着いたんだ、そっか.......!


「 (でも、なんでシー?) 」


希春先輩は私を降ろして、耳を近づけるように合図を送る。

言われた通りにすると.......。あ、聞こえる。人の話し声.......二人?

でも、篭っていて、誰が誰だか分からないな。


そう思っていると、希春先輩が私の耳元で囁いた。
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