不器用な神野くんの一途な溺愛
「小野宮さん! 交通委員ありがとう〜! 本当に助かったよ!」

「え、や……」

「早速なんだけど、今日、委員会があるらしいの! 任せても大丈夫かなぁ?」

「う……」


本当は、クラスの子とも話せない、

「超」がつくほどのコミュ障なの……。


「小野宮さん? 大丈夫?」

さっきから話しかけてくれているのは、亀井さん。

一年交通委員をやる予定だったんだけど、部活で足を怪我して、委員の行事に参加出来ないからって、代わりに私が……。


「(はぁ、憂鬱すぎる……)」

「ねぇ小野宮さん、任せていいんだよね?」


何も喋らなくなった私に、亀井さんの笑顔が引きつり始めた。
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