不器用な神野くんの一途な溺愛
「じゃあ莉子ちゃんは、自分のクラスのペアの人の隣へ行ってね。

みんな”同じクラスの男女”で座ってるから」

「は、ぃ……」


聞こえたか聞こえなかったかの、そんな私の小さな声は、


「おい」


その一言で、かき消される。


聞こえた声。

その声は、聞き覚えのある声。


私の苦手な声――


「こっちだ。早く来いよ」

「 (神野くん……っ) 」


一気に、現実に引き戻された……。

一番後ろの席に座っている神野くん。その隣の空いた席は、私……。


「 (うぅ、がんばれ私……っ) 」


希春先輩がいる交通委員は、
神野くんもいる交通委員だった……。

そして、

改めて会議室の中を見ると、すごい人の数だった。

一年から三年まで、六クラスずつ。各々から男女二名が、今、この場に集合してる。
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