不器用な神野くんの一途な溺愛
「 (視線が刺さる、怖い……っ) 」


みんなの目が、移動する私に集中しているのが分かる。気にしないように努めても、歩く足に思わず力が入った。

そして、


ガタッ


足がもつれて、その場でコケてしまう。


はずかしい……っ!


周りの人は「大丈夫かなぁ」と言う人はいるけど、それっきりで……。

たまにクスクスって、笑い声さえ聞こえる……。


そして、

それに交じって――


「さすが小野宮さん」

「小野宮? 誰?」

「知らないの? 有名なんだよ」

「あー、まぁ人形みたいに可愛いもんな」

「あのコミュ障を除けばねぇ」

「コミュ障……まぁなぁ。いくら可愛くてもなぁ……」

「ね、可哀想よねぇ」


冷たい口調で私のことを話し、冷たい目で私を見る人達もいる……。


「……」


そう、これが私……。

普通じゃない。

それが、私……。
< 26 / 425 >

この作品をシェア

pagetop