不器用な神野くんの一途な溺愛

「(やるじゃん、小野宮)」



俺がいくと、絶対にアイツの顔は曇るだろ?それが恥ずかしさからきてよーが、気まずさからきてよーが……理由がどうであれ、アイツから笑顔を奪うのは嫌なんだよ。

それに中島のいうように、この前公開告白しちまったから、いま俺が小野宮に会うと「渦中の二人」と騒がれるに決まっている。それだけは避けてぇ。

やっぱり――ここは身を引くのが正しいな。



「(中島や早乙女とも仲良さそうだった。女子からもチラホラ声を掛けてもらえてるっていつか中島がメールで教えてくれたが……どうやら本当らしいな)」



そんなことまで心配するなんて、まるで保護者だ。

けど、一言も喋れなかったらアイツの事を考えたら、今は満点だろ?な、ばーちゃん。
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