不器用な神野くんの一途な溺愛
『あれ、小野宮さん?どこ行ってたんだよ~神野が探してたよ?』

『え、あ、あはは……』



まるで近くに隠れていたかのような速さで、小野宮は姿を見せたようだった。

幼稚なことをする……何が嫌で、俺から逃げてるんだか。


だから「おい」と声を掛けようとした。

だって、やっと会えたんだぞ?嬉しいだろーが。話せなかったぶん、話がしたいだろーが。



でも、やめた。



俺は小野宮が目の前にいるってのに、その場を後にした。


だってアイツの顔があまりにも楽しそうで、あまりにも幸せそうに笑っていたから……一目見て分かった。アイツの存在がクラスに馴染んで来ているんだってな。
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