不器用な神野くんの一途な溺愛
『それでだな、神野くん!』
まだ興奮状態にある教頭が、電話口に戻ってきた。
『重ね重ね申し訳ないんだが、原稿をだな、用意してもらわんといかんのだ』
『は? 原稿?』
『挨拶の原稿だよ。代々、学校が用意するのではなく、新入生に自ら考えてもらってきてるんだよ』
『はぁ……?』
そんなの、簡単だろ。
『首席が今日まで出るつもりだったんなら、首席が考えた原稿があんだろ。それを渡してもらえりゃ、』
『(言葉遣い‼)』
『……それを渡してもらえると、有難いんですが』
いつの間にか俺の前に戻ってきていた母親に、鬼の形相で注意される。
いや、怒りたいのは俺だっつーの……。
けど、
『それが……』
と教頭は、またもや言葉を濁す。
『す、捨てたらしいんだ。原稿』
『……は?』
今、なんつった?
す、
まだ興奮状態にある教頭が、電話口に戻ってきた。
『重ね重ね申し訳ないんだが、原稿をだな、用意してもらわんといかんのだ』
『は? 原稿?』
『挨拶の原稿だよ。代々、学校が用意するのではなく、新入生に自ら考えてもらってきてるんだよ』
『はぁ……?』
そんなの、簡単だろ。
『首席が今日まで出るつもりだったんなら、首席が考えた原稿があんだろ。それを渡してもらえりゃ、』
『(言葉遣い‼)』
『……それを渡してもらえると、有難いんですが』
いつの間にか俺の前に戻ってきていた母親に、鬼の形相で注意される。
いや、怒りたいのは俺だっつーの……。
けど、
『それが……』
と教頭は、またもや言葉を濁す。
『す、捨てたらしいんだ。原稿』
『……は?』
今、なんつった?
す、