不器用な神野くんの一途な溺愛
本当は、もう少し秘密にしといて、文化祭が終わった後くらいで公表してもいいかって思ってたくらいだ。

でも、小野宮は「秘密」にするよりも「公表」したいと思ってる。



『じゃあ、私は彼女として……神野くんに、話しかけて……いいの?』


「……っ」



思い出すと、顔がニヤける。アイツの口から「彼女として」なんて、そんな言葉が聞けるとは思わなかった。



「(あの小野宮がそんなこと言うなんて、信じられねーよな)」



付き合う直前まで俺から逃げていたあの小野宮が、俺らの事を周りに知られてもいいなんて――どんな風の吹き回しだよ。月曜から台風でも来んのか?
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