不器用な神野くんの一途な溺愛
「は……マジ?」
「な、何がよ!」
この状態でまだ隠し通せると思っているのか、副委員長は手をパタパタさせ「今日は暑いわね」なんて言ってる。
「……ハッ」
「何よ、そのバカにしたような笑い方!」
「いやあんた、見かけによらずかわいーんだなって思って」
「は!? か、かわ……っ!?」
一通り照れた後、副委員長はしばらく考えて「見かけによらずって何よ!」と怒ってきた。
いや、やっぱあんた面白ぇよ。
「小野宮も、あんたぐらい分かりやすかったらな」
「小野宮って……莉子ちゃんのことよね?」
「(やべ、口に出てた)」
これ以上は面倒くさそーだから、早めに教室に行くか。筆箱と資料を持ってすぐそばのドアを開けようとした、その時だった。
ガシッ
副委員長が俺の腕を掴む。地味な見た目してスゲー力なんだけど。何だよこの女……。