不器用な神野くんの一途な溺愛

「委員長が一人の女子にあんなに肩入れしたこと、今までないって言ってんの」

「兄貴の女関係なんて知らねーし知りたくもねーよ」

「莉子ちゃん、委員長の何なの?」

「それを俺に聞いてどーするわけ」

「興味があるから聞いてんでしょ」

「(うざ……)」


興味があるってなんだよ。委員長と副委員長の関係ってだけで、他にはもう何もねーだろ。秘書にでもなったつもりかよ。

ん? まさか……


「なぁあんた、兄貴が交通委員になったからマネして交通委員になって、兄貴が委員長になったから副委員長になったわけじゃねーよな?」


副委員長は見た目は地味だが、話を聞いていると何故か亀井が頭をよぎる。俺目当てで交通委員になって勝手に辞めていった、声が高くて派手なあの亀井だ。

だから半分本気、半分カマかけて言ったに過ぎない言葉だったが、


「っっっ!」


副委員長が隠すこともせず俺の目の前で真っ赤になったのを見て、持っていた小野宮の筆箱を思わず落としてしまう。
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