嘘つき運命ごっこ

「おかえり」

翌日、いつもよりスマホのアラームを三十分早く設定をして、自室のベッドの上で起き上がった。


「ふあ……、ねむ……」


夜に三十分遅く眠るのは全然平気なのに、朝に三十分も早く起きるのは、何でこんなにしんどいんだろう。

フラフラとおぼつかない足取りで、クローゼットにかけている制服を手に取る。


着替え終わって階段をおりて、洗面所へ。

冷たい水で顔を洗ったら、大分目が覚めてきた。

よし!と気合を入れて、キッチンへ向かう。

好き嫌いがあるのかを、昨日のうちに聞いておけばよかった。

そんなことに気づいた時には、すでにフライパンに生卵を落とした後だった。
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