ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
「あら、いいじゃない! 依都ちゃんはこのお店にいるだけじゃもったいないんじゃないかって思ってたの。依都ちゃんがやりたいなら、私たちは喜んで──」
「ダメダメダメ! こっちが人手不足になるんですよ。依都は渡しませんから」
また割り込んできたな、凛太朗。つなげたテーブルの席にどかっと腰を下ろす彼に、じとっとした視線を向けた。
新さん親子で言い合いが始まる中、依都は考えを巡らせている。その時、店の引き戸が開く音がして、元気な声が響いてきた。
「まいどーっ。追加の日本酒とビール持ってきたよー」
「雫!」
依都が声を上げると同時に俺も振り向くと、段ボール箱を抱えた茶髪の小柄な女性がいる。以前も会った、依都の親友の雫さんだ。
でかでかと〝ヒモト〟と書かれたエプロンが不似合いだな……なんて思っていると、箱を置いた彼女に依都が勢いよく駆け寄っていく。
「なになになに!? あれっ、御鏡さん!」
濃いまつ毛をしばたたかせたり、俺に気づいてぺこりと会釈したりと忙しない彼女に、依都が両肩に手を置いて問いかける。
「ダメダメダメ! こっちが人手不足になるんですよ。依都は渡しませんから」
また割り込んできたな、凛太朗。つなげたテーブルの席にどかっと腰を下ろす彼に、じとっとした視線を向けた。
新さん親子で言い合いが始まる中、依都は考えを巡らせている。その時、店の引き戸が開く音がして、元気な声が響いてきた。
「まいどーっ。追加の日本酒とビール持ってきたよー」
「雫!」
依都が声を上げると同時に俺も振り向くと、段ボール箱を抱えた茶髪の小柄な女性がいる。以前も会った、依都の親友の雫さんだ。
でかでかと〝ヒモト〟と書かれたエプロンが不似合いだな……なんて思っていると、箱を置いた彼女に依都が勢いよく駆け寄っていく。
「なになになに!? あれっ、御鏡さん!」
濃いまつ毛をしばたたかせたり、俺に気づいてぺこりと会釈したりと忙しない彼女に、依都が両肩に手を置いて問いかける。