ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
「波多野、千笑さんを下までお送りしてくれ」
「承知しました」
ずっと平然としている波多野さんがドアを開けて風柳さんを促すも、彼女は納得がいかない様子で食い下がる。
「ちょっと! まだ言いたいことが……!」
「さあさあ、帰りますよ。社長に嫌われたくないなら一度頭冷やしましょう」
波多野さんは風柳さんをある程度知っているのか、背中に手を当てて軽くあしらう。彼女はまだなにか叫んでいたけれど、半ば強引に外へ連れ出されていった。
嵐が去った後、史悠さんはひとつ息を吐いて縮こまっていた社員たちのほうに顔を向ける。
「今後も彼女は私が対応するから気にするな。君たちはいつも通り、胸を張れる商品を作ればそれでいい」
風柳さんによって乱された空気がほわっと温かいものに変わり、皆が背筋を伸ばして「はい」と答えた。
大事な社員と商品を守る毅然とした史悠さん、やっぱりカッコいい。いくら社長といえ、協力関係にある相手に気を遣って意見を言えない人もいるだろうに、彼はまったくブレないもの。
いろんな一面に惚れっぱなしなのだが、納得いかないところもある。お互い名前で呼び合ったり、あからさまに風柳さんの距離感が近かったり……そこはちょっと文句を言いたい。私がヤキモチ妬きなだけだけれど。
「承知しました」
ずっと平然としている波多野さんがドアを開けて風柳さんを促すも、彼女は納得がいかない様子で食い下がる。
「ちょっと! まだ言いたいことが……!」
「さあさあ、帰りますよ。社長に嫌われたくないなら一度頭冷やしましょう」
波多野さんは風柳さんをある程度知っているのか、背中に手を当てて軽くあしらう。彼女はまだなにか叫んでいたけれど、半ば強引に外へ連れ出されていった。
嵐が去った後、史悠さんはひとつ息を吐いて縮こまっていた社員たちのほうに顔を向ける。
「今後も彼女は私が対応するから気にするな。君たちはいつも通り、胸を張れる商品を作ればそれでいい」
風柳さんによって乱された空気がほわっと温かいものに変わり、皆が背筋を伸ばして「はい」と答えた。
大事な社員と商品を守る毅然とした史悠さん、やっぱりカッコいい。いくら社長といえ、協力関係にある相手に気を遣って意見を言えない人もいるだろうに、彼はまったくブレないもの。
いろんな一面に惚れっぱなしなのだが、納得いかないところもある。お互い名前で呼び合ったり、あからさまに風柳さんの距離感が近かったり……そこはちょっと文句を言いたい。私がヤキモチ妬きなだけだけれど。