ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
「って、なに言ってるんでしょうねぇ! 大の大人が一緒にお菓子食べようって、恥ずかしい……」
「いいよ」
俺が端的に応えると、あたふたしていた彼女は動きを止め、目を見張る。
「でも、琥珀糖を食べるだけで満足?」
やや挑発的な目で見上げ問いかける俺に、彼女はますます顔を赤くして小さく首を横に振る。
「……正直、全然」
彼女の口からぽつりとそんな言葉が返ってきて、胸がぎゅっと掴まれると共に笑みがこぼれた。
俺たちの気持ちの重さが釣り合っているように感じるのは、おそらく自惚れではないはず。初恋かとツッコみたくなるような甘酸っぱさが広がって、不快ではないむず痒さに襲われた。
ふたりでそんな話をして、注文を取って依都さんが奥へ下がっていく。その時、ふとカウンターのほうから視線を感じた。
そちらへ顔を向けると、料理人の若い男性が俺を凝視している。その妙な気迫に二度見してしまった。
「お客様……失礼ですが、依都のご友人ですか?」
じっとこちらを見たまま問いかけられ、俺の眉がぴくりと上がる。
この男は依都と呼ぶほど仲がいいのか。じり、と胸の奥のほうが疼くのを感じつつ、表情は変えずにとりあえず答える。
「いいよ」
俺が端的に応えると、あたふたしていた彼女は動きを止め、目を見張る。
「でも、琥珀糖を食べるだけで満足?」
やや挑発的な目で見上げ問いかける俺に、彼女はますます顔を赤くして小さく首を横に振る。
「……正直、全然」
彼女の口からぽつりとそんな言葉が返ってきて、胸がぎゅっと掴まれると共に笑みがこぼれた。
俺たちの気持ちの重さが釣り合っているように感じるのは、おそらく自惚れではないはず。初恋かとツッコみたくなるような甘酸っぱさが広がって、不快ではないむず痒さに襲われた。
ふたりでそんな話をして、注文を取って依都さんが奥へ下がっていく。その時、ふとカウンターのほうから視線を感じた。
そちらへ顔を向けると、料理人の若い男性が俺を凝視している。その妙な気迫に二度見してしまった。
「お客様……失礼ですが、依都のご友人ですか?」
じっとこちらを見たまま問いかけられ、俺の眉がぴくりと上がる。
この男は依都と呼ぶほど仲がいいのか。じり、と胸の奥のほうが疼くのを感じつつ、表情は変えずにとりあえず答える。