ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~

 翌週の火曜日、早めに仕事を切り上げて約束通り依都さんのアパートへ向かった。

 現れた彼女の姿は、ベージュのコートの下にロングスカートとブーティを覗かせた女性らしいファッション。今日も可愛い彼女を海外メーカーの黒光りする愛車に乗せ、目的の場所へ向かう。

 一層イルミネーションが輝く十二月の街を走り抜け、都内の水族館に到着した。どこに行きたいか聞き、依都さんにリクエストされたのがここだったのだ。

 午後五時半を過ぎた館内は、ピークは過ぎているが思ったよりも人がいる。クリスマスシーズン限定のイベントや食べ物があるせいだろう。

 白いクリスマスツリーが飾られていたり、プロジェクションマッピングで雪が降っているかのような演出がされていたりする。ライトアップされた水槽や魚とマッチしていてとても幻想的だ。

「水族館、久しぶりです……! すごい、クリスマス仕様になってる」
「俺も、この時期に来たのは初めてだ」
「綺麗ですね~」

 そんな風にふたりで話しながらゆっくり館内を見て回る。水族館に来たのなんて俺も学生の時以来だし、こんなに美しいものだっただろうかとちょっとした感動すら覚える。

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