アンハッピー・ウエディング〜後編〜
…さて、我が店最初のお客さん、小花衣先輩とその従姉妹さんが帰ってしまうと。
またしても、閑古鳥が鳴き始めた。
暇だなぁ…トランプが捗る。
しかも、結局大富豪も負けまくってる。
さっきから、もう何度負けたことか。
雛堂が強過ぎて、手も足も出ないんだけど。
何度やっても負けまくるし、おまけに、ずっとトランプばっかりやってると。
「…飽きたな…」
「朝から、ほぼずっとトランプやってるもんな」
「雛堂はまだ良いじゃん、ずっと勝ってんだから…」
俺なんか、ずーっと負け続けてるんだぞ。
ババ抜きから始まって、大富豪やって、七並べやって、神経衰弱やってポーカーもやったけど。
何やっても負け続きで、もう悔しくもなくなってきた。
そうこうしているうちに、時間が来てホール担当の交代要員となっているクラスメイトが、教室に帰ってきた。
客席に座って、接客の代わりにトランプに夢中になっている俺達を見て、「あっ…」みたいな顔になっていた。
お察しの通り。最高に暇だよ。
店番宜しくな。
「よし。このまま待ってても人、来そうにないし。悠理兄さん、今のうちに新校舎の様子見に行こうぜ」
と言って、雛堂が立ち上がった。
「見に行こうぜ、って…。シェフが店放っとく訳にはいかないだろ」
万が一、ないとは思うけど万が一、俺達がいない間に客が来たらどうするんだ。
ないとは思うけど。
「一応レシピはあるから、作ろうと思えばま作れるし。それに、五、六人分なら作り置きもしてあるんだから、クラスメイトに任せとけば大丈夫だろ」
「それは…。でも、俺達が店を空けたら…」
「別に良いですよ。それなら、僕が残りますから」
と、店番を申し出る乙無。
「僕は文化祭なんて退廃的なイベント、興味ありませんからね」
「強がってるだけだろ…?」
「寿々花さんの様子を見に、メイドカフェ、行かなくて良いんですか?」
「ありがとう。しばらく留守を頼むよ。行ってくる」
一瞬で心変わりした俺は、乙無と数名のクラスメイトに店を任せ、新校舎に様子見に行くことにした。
…え?そんな動機の為に、店主が店を留守にして良いのかって?
世の中にはな、優先順位ってものがあるんだよ。分かるか?
「じゃ、自分も悠理兄さんに付き合うかな。行ってきまーす」
俺は雛堂と共に、教室を出て。
そのまま、歩いて新校舎に向かった。
またしても、閑古鳥が鳴き始めた。
暇だなぁ…トランプが捗る。
しかも、結局大富豪も負けまくってる。
さっきから、もう何度負けたことか。
雛堂が強過ぎて、手も足も出ないんだけど。
何度やっても負けまくるし、おまけに、ずっとトランプばっかりやってると。
「…飽きたな…」
「朝から、ほぼずっとトランプやってるもんな」
「雛堂はまだ良いじゃん、ずっと勝ってんだから…」
俺なんか、ずーっと負け続けてるんだぞ。
ババ抜きから始まって、大富豪やって、七並べやって、神経衰弱やってポーカーもやったけど。
何やっても負け続きで、もう悔しくもなくなってきた。
そうこうしているうちに、時間が来てホール担当の交代要員となっているクラスメイトが、教室に帰ってきた。
客席に座って、接客の代わりにトランプに夢中になっている俺達を見て、「あっ…」みたいな顔になっていた。
お察しの通り。最高に暇だよ。
店番宜しくな。
「よし。このまま待ってても人、来そうにないし。悠理兄さん、今のうちに新校舎の様子見に行こうぜ」
と言って、雛堂が立ち上がった。
「見に行こうぜ、って…。シェフが店放っとく訳にはいかないだろ」
万が一、ないとは思うけど万が一、俺達がいない間に客が来たらどうするんだ。
ないとは思うけど。
「一応レシピはあるから、作ろうと思えばま作れるし。それに、五、六人分なら作り置きもしてあるんだから、クラスメイトに任せとけば大丈夫だろ」
「それは…。でも、俺達が店を空けたら…」
「別に良いですよ。それなら、僕が残りますから」
と、店番を申し出る乙無。
「僕は文化祭なんて退廃的なイベント、興味ありませんからね」
「強がってるだけだろ…?」
「寿々花さんの様子を見に、メイドカフェ、行かなくて良いんですか?」
「ありがとう。しばらく留守を頼むよ。行ってくる」
一瞬で心変わりした俺は、乙無と数名のクラスメイトに店を任せ、新校舎に様子見に行くことにした。
…え?そんな動機の為に、店主が店を留守にして良いのかって?
世の中にはな、優先順位ってものがあるんだよ。分かるか?
「じゃ、自分も悠理兄さんに付き合うかな。行ってきまーす」
俺は雛堂と共に、教室を出て。
そのまま、歩いて新校舎に向かった。