ファーストキスは先生と


〝ラブレター〟も渡されたし。



私だって、何度も何度も考えた。



久門先生じゃなくて、
〝瀬那くんを好きになれたら〟って。



何度も何度も考えたけど。



やっぱり............そんな簡単じゃない。



そんな利用する、みたいなことしたら。



瀬那くんが傷つくのが、
分かっているからこそ、簡単じゃないっ。



そう思って、つい俯いてしまうと。



「じゃあさ、川島。
〝確認〟してよ。本当に俺じゃダメか」



瀬那くんは〝確認〟を強調して言うと。



そのまま、
1歩ずつ、近づいてきて..................



凄く、顔が近くなってきたとき。


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